7号酵母発症の蔵・宮坂醸造が7の日に新酒試飲会ー「お客様一人一人と向き合うことを大切にする」
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長野県上諏訪市にある「宮坂醸造」が2月7日、埼玉県鶴ヶ島市の酒屋「キングショップ誠屋」で新酒試飲会を開催しました。蔵元にとっては、大きなイベントで大勢の来場者に接するだけで無く、少人数のお客とじっくり交流できる時間が重要だと言われています。
7合酵母発祥の蔵・宮坂醸造は、大きく分けて「真澄」と「MIYASAKA(みやさか)」の2ブランドを展開しています。キングショップ誠屋は宮坂醸造の特約店であり、眞仁田清社長が「毎月7の日に試飲会をやったら面白いのではないか?」と提案してしたことが開催の経緯です。今後の開催については、反響を見ながら検討していきたいとのこと。
「MIYASAKA 」をプロデュースした宮坂勝彦さんインタビューはこちら
宮坂醸造営業部主任の丸山正典さん
同日は、宮坂醸造営業部主任の丸山正典さんが来店し、新酒「みやさか 純米吟醸 しぼりたて」の良さを来店したお客に伝えました。さらに、普段は同店に置いていない酒粕酢に野菜を付けた「マスミ ピクルス」、「酒かすワッフル」、グループ会社が作った「青唐みそ」も限定販売しました。蔵元から直接勧められることもあり、来店したお客の多くがじっくりと話を聞いて、購入していく姿が見られました。
蔵元が消費者と直接交流する場には、いわゆる“多数の蔵が出展した飲み比べ会”があります。多くの蔵元が一同に介し、一定額を支払った参加者が自由にブースを回って飲んでいく流れです。しかし、参加者が「たくさん飲めたので満足」することはあっても、お酒の購入にあまり繋がらない側面があります。
それゆえ、近年は蔵元が飲食店とコラボした「日本酒と料理のマリアージュ」や、自蔵だけの「日本酒品評会」を重視する傾向があります。どちらも少数を対象にしており、大規模会場で多数の来場者と接する以上に、時間を掛けて造り手の思いを届けられることから、ファンになってもらい、ブログやSNSで拡散してくれやすい良い面があるからです。今後、日本酒の訴求のためのイベントの形はますます変わっていくことが予想されます。
<宮坂醸造>
<キングショップ誠屋>
営業時間:全日10:00~19:00 ※毎週水曜日/第2日曜日(年末年始を除く)
住所:埼玉県鶴ヶ島市富士見2-18-14
電話番号:049-285-8311