日本酒のおいしい飲み方
世界のお酒の中でも日本酒は「めずらしい」と言われるお酒。その理由は「燗しても、冷やしてもおいしい」ことと、飲み頃温度が「5~60℃」の広範囲であるふたつの特色からです。
幅広い楽しみ方ができる日本酒のおいしい飲み方をご紹介します。
4つの飲み方
■冷酒
ビールなどと同じ7~10℃が飲み頃。おすすめは、容器ごと冷蔵庫で冷やすこと。こうすることで、ちょうど頃良い冷酒が味わえます。ただし、冷やしすぎが味わいを損なわせる吟醸酒などは10~15℃が飲み頃です。
■燗酒
40~60℃に温めたものが燗酒です。一般的に、燗する温度で呼び方が変わります。
熱燗:50℃前後
ぬる燗:40℃前後
適燗または上燗:45℃前後
燗酒における温度は好みなので、自分好みの温度で楽しむことをおすすめします。
■常温
15~20℃くらいが飲み頃。「ひや」と呼んでいる飲み方が常温を指します。常温という言葉のニュアンスから「室温と同じ」という印象が強いですが、「夏は少し冷やし、冬は少し温め
が正解。お酒本来の味がわかるため、酒通に好まれる飲み方です。
■オン・ザ・ロック
冷やしたロックグラスに大きめの氷を入れ、同じく冷やした日本酒を注ぐ飲み方がオン・ザ・ロック。注ぐ適量は50~60ml(氷が溶けないうちに飲める量)。原酒、純米酒、生酒に適した飲み方です。
季節に適した飲み方
ちょっとユニークな日本酒の飲み方がこちら。好みに合わせたり、飲む季節に合わせたり、日本酒ならではの奥深さを楽しみましょう。
温かい飲み方
■たまご酒
適燗または熱燗に、砂糖・溶き卵・ショウガ絞り汁を入れてよく混ぜます。
■ショウガ酒
室温の日本酒にショウガのすりおろしを入れて温めます。
■ニンニク酒
ニンニクを蒸してすったものを好みの温度の燗酒に混ぜ、最後にレモン汁一個分を加えます。
冷たい飲み方
■みぞれ酒
クラッシュアイスまたはカキ氷に冷酒を注ぎ、食べるように味わいます。
■日本酒シャーベット
日本酒を注いだグラスにラップをかけ、そのまま冷凍しシャーベットに。
適温や季節と合わせることで香りや味わいを損なわせない日本酒ですが、自分の好みの温度や飲み方を知ることもたいせつです。いろいろと試しながら「自分のベスト」を見つけてください。