京都・伊根町でこだわりの地酒に出合える「向井酒造」
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こんにちは!旅と暮らしを料理でつなぐウェブよみもの『旅のあと ふたりのレシピ』を主宰する、旅行ライターのゆさ みずあと申します。
現在は、薬膳やカラーの発想を取り入れながら食卓をつくる、フードディレクターとしても活動しています。
先日、夫と一緒に京都の日本海側を旅してきました。日本三景のひとつ「天橋立」を観光した後に立ち寄ったのは、昔ながらのユニークな構造をした建物が並ぶ「伊根の舟屋群」。今回はそこで出合ったおいしい地酒と、その酒蔵をご紹介したいと思います。
京都府北部、丹後半島の北端に位置する伊根地区。「日本で最も美しい村」のひとつとして有名なこのエリアには、重要伝統的建造物群保存地区となっている「伊根の舟屋群」があります。
舟屋とは、舟を収納する1階部分のガレージと居住スペースの2階部分からなる、独特の建築構造のこと。静かな入り江に230軒あまりの舟屋が並ぶさまはとても美しく、休日になると多くの観光客で賑わいます。
伊根湾を一望できる道の駅「舟屋の里 伊根」でもらった観光マップをたよりに、伊根湾の周辺を散策することに。私たちが訪れたのは平日だったので、人もまばらでのんびりと観光を楽しめました。
伊勢湾をめぐる遊覧船やガイドツアー、各種体験などもあるので、興味のある方はインターネットでチェックしてみてくださいね。
公共パーキングのある伊根中心部から歩いて少ししたところに、お目当ての「向井酒造」を発見! 創業260年の歴史を感じさせる、レトロな外観が素敵です。
女性杜氏が活躍する酒蔵として知られる向井酒造には、代表的な日本酒がいくつかあります。なかでも最近、世界的に注目を集めているのが、赤米を原料にした「伊根満開」。ロゼワインのようなピンク色と、ほんのり甘酸っぱい独特の味わいが印象的なお酒です。
販売スペースはこぢんまりとしていますが、試飲コーナーが併設されていて、少しずつ味わいながら好みのものを探すことができます。主要銘柄の「京の春」や「ええにょぼ」を中心に、酒販店などではなかなかお目にかかれない限定商品もずらり。
個人的に気に入ったのは、「舟屋の里」シリーズでした。舟屋と魚のイラストが描かれたラベルがキュート! 私たちは写真の純米吟醸のほか、限定商品の「うすにごり」タイプも購入。もちろん「伊根満開」もお買い上げして、後日自宅でじっくり味わったのでした…。
さいごに
旅行先でおいしいお酒に出合えると、帰ってきてからもそれを味わうたびに思い出がよみがえってくるもの。伊根を訪れたら、ぜひおみやげ探しに立ち寄ってみてくださいね。
連載中の「日本酒が飲みたくなる、粋なおつまみレシピ」シリーズでも、また改めて向井酒造のお酒をご紹介したいと思っています。お楽しみに!