日本酒が飲みたくなる、粋なおつまみレシピ31 はやとうりとさつま揚げの炒めもの
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旅と暮らしを料理でつなぐウェブよみもの『旅のあと ふたりのレシピ』を主宰する、旅行ライターのゆさ みずあです。 現在は、薬膳やカラーの発想を取り入れながら食卓をつくる、フードディレクターとしても活動しています。
何かとせわしない年末年始。忘年会やパーティーなどのイベントがつづいて、お疲れぎみの方も多いと思います。そんなときこそ、おうちごはんの出番! 季節の野菜を使ってつくる簡単なおつまみで、栄養チャージしませんか?
この時期にスーパーや青果店で見かける、ちょっと不思議な形の食材、はやとうり。生でも食べられるほか、茹でたり焼いたり、漬けものにしたりとさまざまな調理法で楽しめます。
はやとうりとさつま揚げの炒めもの
たくさん作って常備菜にしてもOK
〔材料(2〜3人分)〕
- はやとうり 1個
- さつま揚げ 100g
- 塩 少々
- みりん 小さじ2
- 薄口醤油 小さじ1
- 鷹の爪(小口切り) 適量
- 米油 適量
ずっしりと重さがあるものを選んで
〔作り方〕
- 1.はやとうりの皮をむき、縦半分に切ってまんなかの種を取り出す。はやとうりとさつま揚げをそれぞれ一口大にカットする。
- 2.フライパンに米油と鷹の爪を熱し、はやとうりを入れて塩をふる。中火のまま、表面が色づくまで炒める。
- 3.さつま揚げを加えて、みりんと薄口醤油をまわしかける。強火にしてさっと全体を混ぜ合わせたらできあがり。
食材の大きさをそろえてカットする
おつまみをさらにおいしく!アイディアとコツ
生のまま炒めてもおいしく食べられるはやとうりですが、独特の青っぽい香りが気になる場合はさっと下ゆでするのがおすすめ。下ゆでした場合は、強火で焼き色をつけるようにしながら炒めると、柔らかすぎずしゃっきりとした食感に仕上がります。
料理に合わせたい日本酒
大観 純米吟醸 雄町〔茨城・森島酒造〕
大観直筆の文字がラベルに
茨城県日立市で1869年(明治2年)に創業、約150年の歴史を持つ森島酒造。敷地内の深井戸から汲み上げる阿武隈山系の硬水を使い、芳醇な辛口の酒を多く生み出しています。4代目蔵元と親交の深かった近代日本画家・横山大観自らが命名し、愛飲した「大観」シリーズが筆頭銘柄です。
酒米に雄町を100%使用、精米歩合50%で仕上げた「大観 純米吟醸 雄町」は、透明感のある味わい。香りは繊細かつ華やか、飲んでみると綺麗な酸が感じられます。少し冷やして、フレッシュで柔らかな口当たりと余韻を楽しむのがおすすめ。
さいごに
はやとうりは、薬膳の世界では胃腸をととのえて、身体の渇きを防ぐ食材とされています。喉をうるおしてくれる働きもあるので、喉の痛みや咳が出たときにも効果的ですよ。
次回もどうぞお楽しみに!