四季を楽しむ、日本酒と料理のマリアージュ01【秋の食材編】
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こんにちは!旅と暮らしを料理でつなぐウェブよみもの『旅のあと ふたりのレシピ』を主宰する、旅行ライターのゆさ みずあと申します。
現在は、薬膳やカラーの発想を取り入れながら食卓をつくる、フードディレクターとしても活動しています。
本サイトでは主に「日本酒が飲みたくなる、粋なおつまみレシピ」をご紹介しているのですが、今回お届けするのは季節に合わせたスペシャル記事「四季を楽しむ、日本酒と料理のマリアージュ」。
新しく始まったこのシリーズでは、毎回一本のお酒をピックアップして、旬の食材を使ったさまざまな料理との組み合わせをご紹介していきます。
日本酒と料理のマリアージュとは?
お酒好きの方であれば耳にすることも多い、「マリアージュ」という言葉。フランス語で「結婚」を意味し、もともとはワインと料理の最適な組み合わせを指すものです。
ワインと同様日本酒にもいろいろなタイプがあり、それらに合う食べものも当然異なってきます。さっぱりとした本醸造酒には定番のお刺身、こっくりタイプの熟成酒には濃厚な煮込み料理でパンチをきかせるのもアリ。華やかなアロマを持つ吟醸酒には軽めの魚介料理が合うかな…など、香りや味わいでタイプ分けをして、ぴったりの料理が何か考えるのはとても楽しいもの。
「マリアージュ」とは、お酒と料理がそれぞれの良さを引き立て合い、その組み合わせだからこそ可能な「食の体験」といえます。
日本酒と料理のマリアージュ01【秋の食材編】
お酒/二人舞台 純米吟醸〔茨城・宏和商工 日立酒造工場〕
料理/秋鮭のレモンバターソテー
なすの南蛮漬け
鴨スモークと焼きねぎ
食欲の秋!日本酒を引き立てるおいしい食材が目白押しなこのシーズン。鮭やカツオをはじめ、きのこや根菜類、いちじくなどのフルーツ…。スーパーマーケットや青果店をめぐるだけで、料理のアイデアがわいてきます。ちなみに秋の食材には、鴨肉や豚肉がぴったり。色合いが地味になりがちなので、調理法はもちろん、盛りつけや器使いにも気を配るのが正解です。
今回取り上げるのは、茨城県日立市の「宏和商工 日立酒造工場」が手がける「二人舞台 純米吟醸」です。ブライダル事業に携わる「宏和商工」が自社のオリジナルギフトとして作っていた日本酒を、より高品質なものにしたいとブランド化したのがはじまり。
日本酒では代表銘柄の「十王蔵」のほか「二人舞台」や「Any.」、また焼酎では「光彩」など、「地元産のものだけを使う」というこだわりのもと、個性あふれる酒づくりを行っています。
「二人舞台 純米吟醸」の特徴は、ふわりと鼻に抜ける穏やかな吟醸香と、お米の旨みを感じる飲み口です。酒米には山田錦を100%使用。後味にほんのりビター感もあり、洗練された大人な味わいの食中酒です。
吟醸酒ですが香りがひかえめなので、どちらかというと淡白な料理に合う印象です。常温または少し冷やして味わうと、その魅力を存分に堪能できるはず。
「二人舞台 純米吟醸」に合わせたい料理
1.秋鮭のレモンバターソテー
脂が少なくあっさりとした秋鮭のソテーは、バターで香りとコクをプラスするのがおすすめ。醤油で仕上げてももちろんおいしいですが、お酒に合わせるならシンプルに上質な塩をふりかけて味わうのがベスト。
「二人舞台 純米吟醸」に合わせたい料理
2.なすの南蛮漬け
秋なすを油通しして、しいたけ、ししとうとともに酸味の効いたねぎダレに漬け込んだ一品。箸休めにも最適です。お酒は少し冷やしてグラスに注ぎ、爽快な飲み心地と豊かな香りを楽しみましょう。
「二人舞台 純米吟醸」に合わせたい料理
3.鴨スモークと焼きねぎ
薄くスライスした鴨のスモークに、焼きねぎを添えて。鴨の香ばしさと芳醇な純米酒のマリアージュ、たまりません! 薬味には辛みが強いゆず胡椒を避けて、マイルドな南蛮味噌をチョイスしてみました。
日本酒と相性の良い料理を見つけるコツは、「味わいのバランスを合わせる」、「同じ土地のものを使う」、「調理方法や温度を考えて組み合わせる」などいろいろ。
とはいえ、ワインに比べると何にでも合わせやすいのが日本酒の魅力。あまり考えすぎず、旬の野菜や魚介を取り入れながら楽しんでみましょう。あれこれ試しながら飲むうちに、自分にとっての最高のマリアージュが見つかるはずです。
次回もどうぞお楽しみに!
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