10月新リリース!KENICHIRO14%原酒/千代の光酒造㈱(新潟県妙高市)
掲載
千代の光酒造の人気Kシリーズがこの10月に新リリースする「KENICHIRO 14%原酒」。9月某日いち早くお披露目!さっそく試飲させて頂きました。
千代の光酒造㈱
千代の光酒造があるのは、新潟県上越妙高市。日本有数の豪雪地帯だ。雪がもたらす酒造りの環境は言うまでもなく、特筆すべきは千代の光がこだわりぬく原料米。
契約農家栽培米を主力に自社でも栽培に取り組み、使用する酒米は全製品吟醸レベルまで削り込む。
また、肥料をほとんど使わない「永田農法(ながたのうほう)」によって栽培された新潟県産山田錦を100%使用した「天福(てんぷく)本醸造」や、「真 特別本醸造」も人気が高い。
代表銘柄の千代の光はもとより、本醸造酒や特別本醸造酒にまでこれだけの手間をかけ支持を得ているということは、蔵全体としてのレベルの高さを顕している。
KENICHIROとは
そんな千代の光酒造が三年前から発売を開始した新たな銘柄「KENICHIRO」。通称「K」。
これは、常務取締役の池田剣一郎さんが8代目蔵元として初めて手がけるお酒だ。銘柄はもちろん彼の名前から。
KENICHIROの味わいは爽やかな酸が印象的で、地元新潟はもちろん都内でも人気が出た。
これまで、「純米吟醸KENICHIRO壱度火入れ」をはじめ、遠心分離機を使って搾った「純米吟醸KENICHIRO遠心分離にごり酒 瓶火入れ」、マイルドな味に仕上げた「純米吟醸KENICHIRO」、仕込みの麹使用料を三割まで上げ、甘味と酸味を表現し「KENICHIRO三割麹」など、積極的に新しいチャレンジを試みている。
そしてこの10月、また新たなお酒「KENICHIRO14%原酒」をリリース。
KENICHIRO 14%原酒
通常、原酒のアルコール度数は18~19%くらいがほとんど。秋田県の新政№6S-type純米吟醸生原酒も14%であるが、数としてはまだまだ少ない。
原酒の力強い味わいは魅力の一つではあるが、かねてより日本酒に対するネックの一つに、「アルコール度数が高すぎる」というものがある。日本酒業界では長く議論されている問題の一つではないだろうか。
こうした背景から、このKは原酒でありながらもアルコール度数を下げ、日本酒に対するハードルを低くしたという。
発売前なのでまだラベルは貼っていません。
ちなみに、KENICHIRO のラベルKは、剣一郎さんの同級生が手のひらを使ってKの文字を描きデザインしたもの。見方によっては千代の光の「光」にも見える。
今回貼る予定のラベルは、白をベースにパールで「K」と描かれている。
キラキラしたオシャレなラベルは、ジャケ買いにもおすすめだ。
試飲した感想は、原酒のしっかりとした味わいを残しつつ、フルーティーで香り高い。これまでの原酒に、一石を投じる若き蔵元の挑戦の酒になるかもしれない。
千代の光酒造㈱常務取締役の池田剣一郎さん。
女性や日本酒初心者に飲んで欲しいと言いたいところではあるが、この日出席した多くの男性からも評判は良かった。
発売したら、ぜひ探してみて欲しい。
千代の光酒造
購入できる店舗 地酒の都屋