楽しく飲んで社会貢献! 第7回 チャリティ試飲会「酒は未来を救う~今、私たちに出来ること~」
掲載
春はお花見や新酒試飲会など、日本酒イベントが多いステキな季節です。
3月29日に横浜大さん橋ホールにて開催されたチャリティ試飲会「第7回 酒は未来を救う~今、私たちに出来ること~」に参加してきました!
33の日本酒蔵が出展
今回、イベントに出展する酒蔵は63蔵。
日本ワインと焼酎がそれぞれ15蔵、日本酒蔵は33蔵が出展しています。
66蔵もの酒蔵の美味しいお酒が呑めるとあって、多くの年代の方で盛り上がっていました。
食べ物の持ち込みも可能なため、会場の片隅でピクニック状態になっているグループの姿もちらほら。
試飲ブースの他には本物の日本酒ラベルを表紙に使ったノート(販売:株式会社もてなす)や、形により味わいの違いが楽しめる酒器(販売:株式会社カネコ小兵製陶所)も出展しており、販売ブースも充実しています。
一番人気の日本酒蔵は?
日本酒ブースにて、ひときわ目立つ長打の列を発見しました!
行列のお目当ては「新政酒造」。
「新政酒造」は自社で発見された六号酵母と県産米を全量使用し、副原料無添加にこだわった秋田の注目酒蔵の一つです。
津川は「新政 ラピス別誂中取り(べつあつらえ なかどり)」をいただきました。
「新政」の特徴ともいえる透明感と上品な味わいが感じられます。
お酒の試飲が子供たちへの支援に
試飲ブースの傍らでは、日本赤十字社による活動報告や募金活動が行われていました。
酒蔵から寄贈されたグッズ販売の利益を孤児院の新一年生へと寄付する「タイガーマスク募金ブースもあり、お酒を楽しみつつ支援が必要な子供たちへの理解を深めることが出来ます。
「NPO法人 酒は未来を救う会」とは?
主催団体である「NPO法人 酒は未来を救う会」は日本の酒を広めるイベントを行い、その利益を児童養護施設や病気の子供たちに寄付する活動を行っています。
理事長の花岡賢さんにお話をうかがいました。
「『酒は未来を救う』は年1回開催のチャリティ試飲イベントで、今回は7回目になります。
今年は昨年の800名を上回る、1000名のお客様にチケットをご購入いただけました。
当団体ではイベントの全ての利益を子供の支援活動へ寄付するという趣旨の元、クリーンな運営を徹底しています。
子供への支援に寄せる思い
以前は飲食関係の会社に勤めていたのですが、その頃から酒業界でなにか社会貢献が出来ればいいなぁと感じていました。私にも子供がいますし、家の近くに盲学校があるため子供への支援の重要さを考える機会も多かったんです。
社内でも募金活動や国分酒造(鹿児島県の焼酎蔵)主催の一升瓶につき一円が寄付される活動を支援していましたが、なかなか支援金が集まらないのが実情。
そこで自分の培ってきた酒蔵メーカーのつながりを活用してもっと効率的な形で支援の必要な子供たちへの寄付を集めたいと思い、こうしたイベントを企画しました」
お酒を呑む私たちに出来ること
「第1回目の開催は大変でしたね。
当時はまだ寄付に対する意識が低く、参加してくださる酒蔵さんをみつけるのに苦労しました。
ひどいときには『売名行為なのでは』と非難をうけたり……
しかし会を重ねるごとに、活動に対する理解が深まっていくのを感じます。
特に2011年の東日本大震災以来、チャリティイベント開催に対するハードルは低くなりました。
とはいえ多くのチャリティイベントが開催される中、実際にどれだけの利益を寄付出来ているのかという点には疑問を感じることも。
『NPO法人 酒は未来を救う会』では支援の気持ちだけではなく、実際にどれくらいの金額を寄付できるかという点にこれからもこだわっていきたいと考えています。
そして私たちのイベントが、手助けが必要な子供達の存在への認識を深める機会となり、多くの人々の行動へとつながってくれたら嬉しいです」
イベント参加後も、募金状況を見守る楽しみが
第7回 チャリティ試飲会「酒は未来を救う~今、私たちに出来ること~」の利益による寄付結果は「酒は未来を救う会」ウェブサイトからご確認いただけます。
酒と子供達への支援の輪を繋ぐ「酒は未来を救う会」の活動に、今後も大注目です!
【取材協力】
NPO法人 酒は未来を救う会
新政酒造株式会社
株式会社もてなす
株式会社カネコ小兵製陶所