酒は最高のコミュニケーションツール!笑顔つながる豊島屋酒蔵見学【後編】~「金婚」飲み比べ、豊島屋酒造開催イベント~
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コミュニケーションとチャレンジ精神を大切に
タンク上部に上ると、蔵の梁部分の構造を間近で見ることが出来ます。
柱のない構造は、長い櫂棒を扱う酒蔵ならでは。
そんな雰囲気たっぷりの蔵では、大スクリーンで映画を上映する「酒蔵シネマ」といユニークな催しも。
川上さんが蔵の取りくみについて語ってくださいました。
「漁師自ら東京湾で水揚げした魚を蔵でさばき酒と楽しむ『おさかな会』や『夜の酒蔵見学』を開催することも。豊島屋酒造の人間は、とにかくおもしろいことが大好きなんですよ。アイディアは随時募集中です!
酒は、最高のコミュニケーションツール。
うちの蔵に来て酒を飲んで、新たなご縁がつながる。豊島屋酒造はそんな社交の場でありたいと考えています。ぜひ気軽に訪ねてきてください」
「金婚」飲み比べや蔵でしか飲めない限定醸造の山廃も!
見学会の最後には豊島屋酒造の主力銘柄の飲み比べが出来ます。
主力銘柄の一つである「金婚」3種や、現時点では蔵でしか飲めない限定醸造の山廃、8年間熟成させた「貴醸酒」や「本みりん 天上 心」をいただきました。
まずは「金婚 純米大吟醸無濾過生原酒(グリーンラベル)」、「金婚 純米吟醸無濾過生原酒(レッドラベル)」、「金婚 吟醸無濾過生原酒(ブルーラベル)」生原酒飲み比べ。
「金婚 純米大吟醸無濾過生原酒(グリーンラベル)」は華やかな香りと爽やかな酸、まろやかな甘みが感じられます。そのフルーティーな香りはメロンのよう。
「金婚 純米吟醸無濾過生原酒(レッドラベル)」は香り、酸、甘さがうまく調和した、スタンダードな味わい。
「金婚 吟醸無濾過生原酒(ブルーラベル)」は香りもやや抑えめでマイルド。するっと飲めてしまうのにアルコール度数は他の2つに比べ3度も高い19度という点に驚きました。
「豊島屋酒造復活醸造 山廃純米 無濾過生原酒」は、一度は醸造をやめてしまった山廃を2年前に復活させたもの。現在はまだ試験醸造段階とのことで、蔵でしか飲めません(蔵での直接購入は可能です)。
山廃独特の酸とじっくりとした味わいが楽しめます。
「貴醸酒」の色味はやや茶色がかっており、熟成酒ならではの深いコクのある甘みが楽しめます。
「本みりん 天上 心」は米の旨みが濃厚な、本みりんです。これで煮物を作ったなら、お料理が苦手な方でもさぞかし美味しい煮物が出来ることでしょう。アイスクリームにかけても美味しいとのこと。
見学者限定のおみやげをもらって、お得感もいっぱい!
オリジナルのお猪口やオリジナルオリジナルラベルの清酒など、見学者限定のおみやげがついてくるのも嬉しいところ!
お酒を試飲しながら、お土産用の350mlの清酒ラベルを作成します。
参加者の皆さんは豊島屋酒造自慢のお酒に舌鼓をうちつつ、楽しみながらラベルを作成していました。
試飲した清酒やみりんは、蔵で購入することが可能です(「屋守」の試飲は出来ません。特約店での販売のみ)。
チャレンジ精神を忘れぬ「熱い蔵」、豊島屋酒造
最後に、川上さんに豊島屋酒造の特徴や酒に対する思いをお聞きしました。
「豊島屋酒造の最大の特徴は『熱い蔵』であることだと思います。アイディアマンだった初代豊島屋十右衛門の意志を受け継ぎ、常に熱い心でチャレンジを重ねていきたいですね」
伝統の重みを感じる蔵と、気さくで知識豊富な蔵人たち。
お仲間と、ご家族と、もちろんおひとりでも楽しい蔵見学は、レジャーにオススメです。
6月7日(日)には年に一度の飲み切り(唎き酒会)が開催されるそう。
10~14時の4時間、入場料500円で鑑評会出品酒や秘蔵の酒、限定酒などをお楽しみいただけます。
通常の蔵見学も1名様から大歓迎とのこと(駐車場はありません。詳細は豊島屋酒造株式会社、もしくは株式会社アンカーマンのサイトをご覧ください)。
今度の週末は日本酒の楽しさを発見しに、豊島屋酒造を訪ねてみませんか。
【取材協力】
・豊島屋酒造株式会社
・株式会社アンカーマン