日本酒好きなあなたに酔い情報をお届け

MENU

第4回 一献展 ~蔵元と語らふ会~(伊勢丹浦和店)イベントレポート

掲載

第4回目となる「一献展」が週末、伊勢丹浦和店でおこなわれた。会場のスペースを拡大し、1日当たりに来場する蔵元数も増えた。前回までは百貨店における販売会といった様相を呈していたのが一転、今回は試飲と蔵元との語らいがメインとなるイベントへと変化を遂げた。

<イベント概要>

  • 2018年8月18日(土)、19日(日)
    【有料試飲】3部制 ※各部入替え制
    第1部  各日 10:30~12:30
    第2部  各日 13:30~15:30
    第3部  各日 16:00~18:00

 

  • 前売チケット: 3,240円
    当日チケット: 3,780円
  • ・チケット1枚につき、カネコ小兵製陶所の一献盃(小)1個持ち帰り
    ・当日、プラス1,620円で<木本硝子>ES Slim01に変更できます。

 

  • 【会場】伊勢丹浦和店 7階=コルソホール(埼玉県さいたま市浦和区高砂 1-15-1)

 

  • 【参加酒蔵】全24蔵
  • 青森/八戸酒造      ・山形/楯の川酒造
    福島/大七酒造      ・栃木/若駒酒造
    群馬/清水屋酒造     ・茨城/結城酒造
    千葉/飯沼本家      ・埼玉/石井酒造
    埼玉/釜屋        ・埼玉/寒梅酒造
    埼玉/小江戸鏡山酒造   ・埼玉/滝澤酒造
    埼玉/松岡醸造      ・埼玉/矢尾本店
    新潟/阿部酒造      ・新潟/髙千代酒造
    石川/数馬酒造      ・岐阜/御代桜醸造
    長野/橘倉酒造      ・滋賀/美冨久酒造
    兵庫/山陽盃酒造     ・兵庫/本田商店
    香川/川鶴酒造      ・愛媛/近藤酒造

 

  • 【ドレスコード特典】
    浴衣来場者は、おつまみプレゼント

【見どころ】地元・埼玉県の酒蔵がズラリ

都内開催のイベントではなかなか直接会うことのできない、埼玉の注目若手6蔵(「力士」釜屋、「寒梅」寒梅酒造、「鏡山」小江戸鏡山酒造、「菊泉」滝澤酒造、「帝松」松岡醸造、「秩父錦」矢尾本店)が集結。浦和店ならではのラインナップは、来場者の注目と興味をひいていた。

▲「寒梅」寒梅酒造・鈴木さん/この日限定発売された「寒梅」。

▲「力士」釜屋・小森さん/ブースに置かれた酒蔵情報パネル。ニックネームは「じゅんちゃん」。

▲「菊泉」滝澤酒造・滝澤さん/大吟醸「菊泉」。awa酒だけでなく通常の日本酒も品よく美味しい者が並ぶ。

【見どころ】おつまみブースが充実

新潟加島屋、鶏三和、東信水産、梅の丸長、横浜燻製工房が出店し、購入したものはスタンディングのイートインスペースで食べることができる。おつまみに合わせた日本酒を探してみるのも楽しみのひとつだ。

【見どころ】全国から集まった選りすぐりの酒蔵

埼玉県のみならず、伊勢丹浦和店が取引のある全国の酒蔵が来場し、来場者に自分たちの日本酒をPRした。各ブースにはパネルが置かれ、そこには酒蔵情報だけでなく、ブース担当の蔵元あるいは蔵人のニックネームや役割などが書かれ、酒蔵で働く人たちを身近に感じられる仕掛けがほどこされていた。試飲し、話を聞きながら気に入った日本酒は、その場で購入できるのが百貨店開催の良いところ。この日限定の酒、先行販売の酒も並んでいた。

▲「陸奥八仙」八戸酒造・千葉さん/昨年までprototypeとして発売されていたが5年目となった今年から正式に「natural sparkling sec」として発売されることになった。

▲「菊秀」橘倉酒造・井出さん、井上杜氏/「甲子正宗」飯沼本家・飯沼さん

▲「たかちよ」髙千代酒造・山田さん/「御代櫻」御代桜醸造・渡邉さん

▲「あべ」阿部酒造/イベント終了後一堂に会した参加蔵元たち

【見どころ】島田律子さんによるPremium SAKE Bar

酒器が変われば味が変わる<Premium SAKE Bar>として特別企画ブースが特設された。ここでは日本酒スタイリスト島田律子さんがプロデューサーとなって木本硝子とタッグを組み、形状と素材を吟味した器が多数並べられ、プレミアムな日本酒との器とのマッチングが愉しまれた。※別途体験料が必要

▲ブースのプロデューサーであり当日司会も担当した島田律子さん/厳選された酒器の数々

 

1日目、2日目と一部の蔵が入れ替わりながら、総勢24蔵の日本酒と、おつまみ、様々な酒器を楽しめる盛りだくさんのイベントとなった。最近日本酒を飲み始めたというかたには、他イベントほど混雑せず2時間ゆっくり回れるため入門編としてオススメだし、いろんなイベントに参加して少し飽きてしまったかたには、他ではなかなか会うことのできない埼玉県の酒蔵の話を余裕をもって聞くことができる貴重なイベントとなるため、足を延ばして参加する価値があるだろう。2019年も同じ時期の開催を見込んでいるそうなので、ぜひチェックしてみて欲しい。

酒蔵レポート
日本全国酒蔵レポート/「来楽」茨木酒造(兵庫県明石市)

「来楽」茨木酒造(兵庫県明石市)

「来楽」をかもす茨木酒造は、1848年(嘉永元年)創業。今回お話しをうかがった茨木幹人(みきひと)さんで、9代目を数えます。
日本全国酒蔵レポート/「灘菊」灘菊酒造(兵庫県姫路市)

「灘菊」灘菊酒造(兵庫県姫路市)

「灘菊」「MISA33」「蔵人」をかもす灘菊酒造は、1910年(明治43年)に川石酒類(資)として創業。2010年に100周年を迎えました。
地元の米で、水で、人で、つくる酒「賀儀屋」の蔵訪問/成龍酒造

「賀儀屋」成龍酒造(愛媛県西条市)

蔵がある西条市は、愛媛県のなかでも南に位置をし、「うちぬき」がある水の都として有名な場所。石鎚山の伏流水が吹き出すことからこの土地の水は、”打ち抜き水”と呼ばれています。
中沢酒造株式会社(神奈川県足柄上郡)

中沢酒造株式会社(神奈川県足柄上郡)

神奈川の丹沢山系の麓、松田でお酒を醸していらっしゃる中澤酒造さんにお邪魔しました。
中沢酒造株式会社(神奈川県足柄上郡)

豊島屋酒造(東京都)

東京都東村山市にある【豊島屋酒造】さんにお邪魔しました。

ライター プロフィール

日本酒ライター 友美

関友美

日本酒ライター/コラムニスト/唎酒師/フリーランス女将/蔵人
「とっておきの1本をみつける感動を多くの人に」という想いのもと、日本酒の魅力を発信するさまざまな活動をおこなっています。 全国の酒蔵を巡り取材をしWebや雑誌への記事執筆、カルチャースクールのセミナーや講演、酒蔵での酒づくり、各地の酒場での女将業など、場所と手段を超えて日本酒のおいしさと、地域文化の魅力を伝えています。北海道出身。東京と兵庫の二拠点生活中。
Instagram オフィシャルHP

カテゴリー