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酒と鮨の千一夜・第九夜 ~夏に夢みる雪・繁枡& 磯の王者石鯛with瀬戸内初夏の白身五種七貫~

掲載

令和元年五月十八日すし秀にて目に留まったお酒が、「夏に夢みる雪」なんとも優雅で浪漫溢れるネーミングではないか、それに合わせるには、瀬戸内前の初夏白身魚しかないと頭の中は、真っ白になった(笑)
大将曰く「本日は石鯛がございます」なんともなんとも優しいドヤ顔を見せて貰った(笑)
ほかにも、鰈、鱚、名残の桜鯛、走りの真魚鰹、なんともなんとも「夏に夢みる雪」に相応しい面々が揃った。では、磯の王者石鯛から瀬戸内初夏白身魚五種七貫スタートです。


①②③
④⑤⑥
⑦⑧⑨

①繁枡・夏に夢みる雪
②石鯛
③鰈縁側
④鱚
⑤真鯛
⑥鰈
⑦真魚鰹
⑧石鯛
⑨繁枡・夏に夢みる雪と石鯛

繁枡・夏に夢みる雪・にごり純米大吟醸

酒造好適米「夢一献」を50%まで精白し、低温でゆっくり醸したお酒。おりを絡めることにより幻のように淡く、そして雪のようにとけてしまうような一陣の爽やかな香味を醸し出しました。フルーティーな香りと、ほのかな甘みが口の中でふわっと広がる軽やかな口当たりの、ソフトタイプの純米大吟醸にごり酒です。(蔵元コメントより抜粋)

石鯛

イシダイ(石鯛、学名 Oplegnathus fasciatus) は、スズキ目イシダイ科に属する魚の一種。日本近海に分布する大型肉食魚で、同属のイシガキダイと並んで食用や釣りの対象として人気が高い。また、特に若魚をシマダイ(縞鯛)、サンバソウ(三番叟)、老成したオスをクチグロ(口黒)とも呼ぶ。
地方名
シマダイ(若魚・各地)、サンバソウ(若魚・各地)、クチグロ、ギンワサ、ギンカゲ(オス老成個体・各地)、ハス(各地)、タカバ(富山)、ガダイ(神奈川)、ナベワリ(静岡-和歌山)、ナベダイ(愛知)、ワサナベ(和歌山)、ウミバス(大阪)、クロクチ(広島)、コウロウ(高知)、ヒシャ(長崎)、スサ(熊本)、クシャ、ヒサイオ(鹿児島)、クサネイオ(鹿児島県甑島)、ヒサ(鹿児島県種子島)など地方名が多い。サンバソウは能楽の用語「三番叟」に由来する。

成魚は全長50cm程度だが、稀に全長70cm・体重7kgを超える老成個体が漁獲される。体型は左右から押しつぶされたような円盤型で、顎がわずかに前方に突き出る。鱗は細かい櫛鱗で、ほぼ全身を覆う。口は上下の顎ごとに歯が融合し、頑丈なくちばしのような形状になっている

体色は白地に7本の太い横縞が入るが、成長段階や個体によっては白色部が金色や灰色を帯びたり、横縞が隣と繋がったりもする。幼魚や若魚ではこの横縞が明瞭で、この時期は特にシマダイ(縞鯛)とも呼ばれる。ただし成長につれて白・黒が互いに灰色に近くなり、縞が不鮮明になる。特に老成したオスは全身が鈍い銀色光沢を残した灰黒色となり、尾部周辺にぼんやりと縞が残る程度になる。同時に口の周辺が黒くなることから、これを特に「クチグロ」(口黒)、または「ギンワサ」「ギンカゲ」などと呼ぶ。一方、メスは老成しても横縞が残る。
北海道以南の日本各地、朝鮮半島南部、台湾に分布するが、ハワイ州でも記録がある。特に西日本沿岸で個体数が多い。よく釣れる水温は18-24度で、極度の高温・低温は好まないとされる。また、水温により成長に差がつくとも考えられている。7kgを超える個体は九州南部、四国南部、紀伊半島、伊豆半島南部、伊豆諸島、ベヨネース列岩で捕獲又は釣られているが、小笠原諸島、男鹿半島等では見られないことから推測出来る。

暖流に面した、浅い海の岩礁域に生息する。成魚は海底の岩陰や洞窟に潜んだり、海底付近を泳ぎ回る。魚類にしては好奇心が強いことでも知られ、スクーバダイビングや漁などの際に人が近づいても逃げないことがある。稚魚は波打ち際付近にもやってきて、タイドプールで見られたり、海水浴場で泳ぐ人間の身体を口で突いたりもする。これは同属のイシガキダイでも見られる。

食性は肉食性で、甲殻類、貝類、ウニ類などのベントスを捕食する。これらの動物の頑丈な殻も、くちばし状の顎で噛み砕いて中身を食べてしまう。「サザエの貝殻も噛み砕く」とも云われるが、釣り上げた個体の胃内容物を調べてもサザエやアワビ等の殻の固い貝が見られることは稀である。胃の内容物で多く見られるのは漁師が「藻エビ」と呼ぶ海藻に隠れ住む小さなエビやカニ、ヤドカリの一種である。

産卵期は春で、分離浮性卵を産む。孵化した稚魚は流れ藻や流木などに付いて外洋を漂流し、漂着物に付く小動物やプランクトンを捕食しながら成長する。全長数cm程度から浅海の岩礁に定着し、ベントス食となる。

東日本大震災で発生した津波に流された漁船にイシダイが住み着き、太平洋を横断して約8000km離れたアメリカ合衆国ワシントン州ロングビーチまで生きて辿りついた事がある。
以上、Wikipediaより抜粋

旬は寒い時期から初夏。雄は産卵期に近い6月になっても味が落ちない
小型のものは年中味がいい。瀬戸内のものは小型が多く。味が良い白身で皮目に微かに磯臭さを感じるが、鮮度がよければ持ち味と思える。今回は、この独特の新鮮な磯臭さ、いえいえ、馨しい磯の香りを楽しんだ。

おしまいのページで・・・

いつもおしまいのページは、本文を作成するうちにスラスラと浮かび、自前の写真を探してくる。そんなパターンだが、今回は、季節外れの雪にこだわり過ぎて、なかなか四苦八苦した。結局、季節外れの雪に関して話題は事欠かないが、自前の写真がない。そこで、磯の王者に引っ掛けることにした。皆さんは「陸の王者」をご存知でしょうか?

以下、Wikipediaから、「若き血」の解説をご覧ください。

慶応大学は当時東京六大学野球で早稲田大学に後塵を拝していたことから、早稲田の校歌に対抗する応援歌をという動きが起こり、当時の予科会の学生たちが自らの意思で発議し、塾出身の音楽評論家、野村光一に計り、野村の推薦で東京中央放送局、今日のNHKの洋楽主任で、アメリカから帰朝したばかりの新進気鋭の音楽家、堀内敬三に作詞作曲を委嘱することとなる。瞬く間に堀内はこの曲を作り上げ、校内の歌唱指導では慶應普通部生、藤山一郎が活躍し、彼の歌唱指導はこの歌を「実質以上に美しい歌」としたとは堀内自身の弁である。

こうして誕生した「若き血」は1927年秋季リーグ戦で神宮球場に登場すると、早慶戦で早稲田に連勝を果たし、たちまちに慶應義塾を代表する応援歌として定着した。東京六大学の応援では1得点挙げるごとに観客が肩を組み合唱するほか、野球に限らず各種スポーツ試合や同窓会等の会合時などにも広く歌われている。また、系列の高等学校や中学校でも歌われており、慶應義塾大学に限らず学校法人慶應義塾の設置している教育機関のスポーツの応援では定番の曲となっている。「『慶應義塾塾歌』は歌えないが『若き血』は歌える」という関係者も少なくない。上記のように、『若き血』を合唱する際には面識の無い学生・OB・OG同士であっても肩を組んで合唱するスタイルが定着している。

歌詞の最後にある「陸の王者」は「りくのおうしゃ(清音)」が正しいといわれる。実際、藤山はそのように歌っている。しかし、一般には「おうじゃ」と濁音で歌われる。また、応援する競技によっては「水の王者慶應」「雪の王者慶應」「空の王者慶應」と変化する。

この「陸の王者」とは元々、「六大学の王者」の意で「六(りく)の王者」となっていて、そこから「陸」に転じた。

以上、Wikipediaより

そして、応援歌で慶応の後塵を拝した早稲田は、コンバットマーチ、そして応援歌「紺碧の空」を作り上げていく。

おしまいのページの一枚は、1983年の秋の早慶戦早稲田応援席からの一枚でお別れです。


紺碧の空 仰ぐ日輪

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ライター プロフィール

日本酒ライター 髙松 巖

髙松 巖

香川県丸亀市で日本酒メインのダイニングバー「星の川」をやってます。こちらでは、季節感溢れる日本酒の魅力をお伝えできたらと思います。よろしくお願いいたします。