ジャケ買いのすすめ⑨ ~花火~
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風物詩とか風情とか日本人独特の言葉の意味と言うか、フィーリングを理解するのは、いつごろからだろう。小学校6年生の国語の授業で、「夏の風物詩と言えば?」と先生から質問され、一番に手を挙げ、「甲子園」と答えた。先生は一番にそれはやや不満そうだったが、中々面白い答えと誉めてくれた。今、素直に答えれば、
「花火」と答えるだろう。ちなみにネットで、働く女性の夏の風物詩ランキングを見れば、圧倒的1位は、「花火」であった。そこで今回の「ジャケ買いのすすめ」は、日本の夏に欠かせない風物詩「花火」をテーマにスポットをあて、「牡丹」「菊」「柳」の三本を選んでみました。
司牡丹 夏の純米吟醸 (高知県)
「牡丹」花火
四国の夏は8月10日、11日の高知よさこい祭り、12日からの阿波踊りでクライマックスを迎える。その高知よさこい祭りの前夜に鏡川沿いに花火がうちあがる。ジャケ買いのすすめ一本目は、高知司牡丹の牡丹花火ラベルを選んだ。以下、裏ラベルより、抜粋。
「司牡丹 夏の純米吟醸」は、極々微量の炭酸ガスのフレッシュ感がほのかに感じられる、盛夏の時季にぴったりの爽やかさと華やかさを兼ね備えた純米吟醸酒です。できるだけ低温(5℃~10℃程度)で冷やしてお召し上がり下さい。低温でも美味しさを感じていただくため、辛口ではありますが、司牡丹としては、珍しくやや甘めに設定されています。
バナナ風の香りとリンゴ風の香りがバランスよく立ち上がる華やかな香味を持ち、味わいは風格とボリューム感のある旨みが膨らみ、香りと味わいのバランスは絶妙で、後口は心地良いほど爽やかです。ラベルデザインは夏の夜空に咲き誇る花火をモチーフにしました。花火の玉名には、「牡丹」「菊」「柳」などがあります。尾が引かない花を開くものを「牡丹」、尾を引く花を開くものが、「菊」、枝垂れるものを「柳」と称します。当ラベルは、もちろん、満天の「牡丹」の花火であり、この純米吟醸酒の華やかさと爽やかさを表現しています。
夏の夜空に浮かぶ
花火を見ながら縁台に座り
うちわ片手にじっくりと飲みたい
そんなイメージのお酒です。
ほのかに感じる炭酸ガスも爽やかな、香り華やかでふくらみあるリッチな味わいが魅力。ひんやり冷やして、夏に粋な味わいをお楽しみください。
山形正宗 夏ノ純米 (山形県)
「菊」花火
夏の風物詩である花火がラベルに描かれた山形正宗夏ノ純米。花火の形は、前述の司牡丹の中で触れた「菊」花火となります。
毎年人気の花火ラベルはもはや、夏の定番の一つとなりました。
夏にすっきり爽やか、喉越しの良い爽快な味わいが特徴です。
この花火ラベルのお酒は、
比較的香りは抑え目ながら
和梨のようなみずみずしい香りが漂います。
飲めば余韻の短いすっきりした後味でまさに夏の花火のようです。
賀儀屋 清涼純米 (愛媛県)
「柳」花火
愛媛県西条市の花火大会は400年以上の歴史を持つ祭りで仕掛け花火などが打ち上げられる。1585年(天正13年)に豊臣秀吉の命により小早川隆景が四国侵攻をして、その際に戦死した人々の霊を慰めるために花火を打ち上げたのが始まり。由緒ある花火を堪能しよう。今年は、8月17日木曜日。
以下、裏ラベルより抜粋
思いがけない目の病気と闘いながら一切の下書きをせずはさみと紙のみで自分の世界を表現し続けるはさみ切り絵作家「塩崎剛」氏の夏代表作「花火(天正の涙)」をラベルにあしらいました。花火には人それぞれ抱く想いがあります、。心躍る夏の訪れと名残惜しくも去っていく夏の思い出を全て閉じ込めました。サッパリとそして花火のような心地よい余韻を思い思いの時間とともにお楽しみ下さい。
「天正の涙」まさに「柳」花火そのものです。
「賀儀屋 清涼純米 花火」
上品で優しい香り
口に含むと最初は
軽快な飲み口ですが
花火が打ち上がるかの如く
柔らかく優しい旨味と
綺麗な酸が広がっていきます!