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酒と鮨の千一夜・第二十五夜 〜We love Kyusyu sake & We love long fish in summer 佐賀・鍋島&小豆島・島鱧〜

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酒と鮨の千一夜・第二十五夜 〜We love Kyusyu sake & We love long fish in summer 佐賀・鍋島&小豆島・島鱧〜

「私たちは九州の酒が好き」九州応援テーマに「鍋島、七田、若波」の九州の酒三種と夏の滋養と人生の長寿を願って「長物」魚三種「鱧・穴子・鰻」を合わせました。九州、特に筑後川、筑紫平野、有明海地域の日本酒は、独特の甘美なフルーティーさを秘めています。それはまさに真夏の夜の夢。
合わせた鮨三種は夏の長物魚、鱧、穴子、鰻。どれも滋養と生命力に満ち溢れた、夏の代表魚となります。
今回、第二十五夜は、鍋島・山田錦純米吟醸・パープルラベルと鱧(小豆島の島鱧)をメインにお贈りいたします。

酒と鮨の千一夜・第二十五夜 〜We love Kyusyu sake & We love long fish in summer 佐賀・鍋島&小豆島・島鱧〜
写真上段右・鱧(島鱧・瀬戸内海小豆島)
写真下段左・穴子(備讃瀬戸丸亀沖)
写真下段右・鰻(高知・四万十川、養鰻)

1、酒・鍋島 純米吟醸 山田錦

酒と鮨の千一夜・第二十五夜 〜We love Kyusyu sake & We love long fish in summer 佐賀・鍋島&小豆島・島鱧〜

無意識にかつ直感的に「あっ、美味しい。」と言ってしまう鍋島。
その鍋島の看板酒とも言えるのが、こちらの「山田錦」パープルラベル。
甘くみずみずしい香りを堪能でき、芳醇なミネラル感をたっぷりと感じとる事が出来ます。
わずかな微発泡感も感じる爽快さと上品な旨味と酸味の嫌みの無いバランス感のあるジューシーな美味しさ。
パーフェクト艶ボディーながら余韻のひきも見事です。

商品名・ 鍋島 純米吟醸 山田錦(なべしま じゅんまいぎんじょう やまだにしき)
酒質・ 純米吟醸
原料米 ・山田錦
アルコール度数・ 16度
精米歩合 ・50%
日本酒度・ -1

2、鮨・島鱧(瀬戸内海小豆島)

酒と鮨の千一夜・第二十五夜 〜We love Kyusyu sake & We love long fish in summer 佐賀・鍋島&小豆島・島鱧〜

京都市では、生活に密着した食材、季節の食材として扱われている。特に祇園祭の暑い季節に長いものを食べると精力が付くとして、鰻同様に食べる風習があり、夏の味覚の代表的なものとして珍重される。家庭で「骨切り」をすることは難しいが、鮮魚店で骨切りをして、生で売ることも普通である。
大阪市の天神祭でも鱧料理は欠かせない。
京阪以外の地域では、味は良いが骨が多く食べにくい雑魚として扱われ、蒲鉾や天ぷらの材料として使われてきた。特に大阪などの蒲鉾屋では身を使った後のハモの皮が売られていることがある。
一方、関東など東日本では京料理を提供する高級日本料理店以外ではあまり目にかかることはなく、生活に密着した食材とは言えない。このような店で出される食材のため、高級魚というイメージもある。消費量も関東の鱧消費量は関西の十分の一程度であり、関西と関東の文化の違いが現在に至るまで如実に現れている食材の一つである。同様の食材としてはフグ・クエ、逆に東日本で人気の高い食用魚としてマグロなどがあげられる。
大分県中津市でも特産品としてよく消費されており、JR中津駅には鱧をデザインした長いベンチも置かれている。
京都において、何故ハモを食べる文化が発達したかについては、生命力の非常に強い数少ない魚であるため、輸送技術が発達していなかった時代でも、大阪湾や明石海峡で採れたハモを、夏に内陸の京都まで生きたまま輸送できたからだといわれている。
また、一説には養蚕が盛んで京都へ絹糸を供給していた大分県中津市の行商人などが京都へ食文化を伝えたとも、一説には中津藩が隣接する天領日田に招聘されていた京の料理人が往来の途中に隣国中津の漁師から「骨切り」の技術共々を教えられ持ち帰ったとも言われており骨切り技術の発祥地である中津の料理人が伝え現在につながっている。
今回の鱧は、小豆島の鱧、島鱧を食した。
瀬戸内海は一見穏やかに見えても、とても潮流が速い海域です。この海域には多くのエビが生息していて、エビの多い海域の魚は甘くなると言われているそうです。

そんな環境で育った小豆島近海で漁獲されるハモは筋肉質で身が甘い! 小豆島の鱧「島鱧」は大きさや網にかかっている時間、漁獲後の管理などいくつかの条件が決められていて、その条件を守った鮮度、品質のいいハモが島鱧です。

〈小豆島島鱧〉の基準
1.小豆島近海で漁獲されたハモであること。
2.資源管理の側面から、重量が「300グラム以上、2キロ以下」であること。
3.曳網(えいもう)時間が1時間程度の短時間であること。
4.漁獲から1日以上畜養したもの(ハモのストレスを抑えて、鮮度を保つため)。

おしまいのページで・・・

酒と鮨の千一夜・第二十五夜 〜We love Kyusyu sake & We love long fish in summer 佐賀・鍋島&小豆島・島鱧〜

第二十五夜のおしまいのページで・・・は、野茂英雄のメジャーデビュー戦にスポットを当ててみた。というのも、25と言う数字にこだわって25年前にタイムスリップしてみた。25年前の1995年は、1月の阪神大震災に始まり、3月の地下鉄サリン事件と世紀末的な大災害と大事件ではじまった年だった。そんな中、日本時間の5月3日は、日本からアメリカへ海を渡った野茂英雄のメジャーデビュー戦というとてつもなく明るい話題、アメリカンドリーミングの幕開けであった。以下日刊スポーツの紙面より抜粋いたします。

<ジャイアンツ4-3ドジャース(延長15回)>◇1995年5月2日(日本時間3日)◇サンフランシスコ・キャンドルスティックパーク

今から25年前の1995年(平5)5月2日(米国時間)、ドジャース野茂英雄投手(当時26)がメジャーデビューした。ストの影響で開幕が遅れた米大リーグ。近鉄からドジャース入りした野茂は5回を1安打無失点、7三振を奪った。0-0で降板しメジャー初勝利こそならなかったが、その後の「トルネード旋風」を予感させるに十分な快投。1カ月後の6月2日、待望のメジャー初勝利を挙げた。

日刊スポーツはもちろん1面トップで報じた。
【復刻記事】
米大リーグ・ドジャース野茂英雄投手(26)が鮮烈デビューを飾った。先発で日本人としては30年ぶり、歴史的メジャー登板を実現した野茂は、得意のフォークボールで5回を1安打無失点。毎回の7奪三振、4与四球の快投を演じた。ストレートも最速で93マイル(約149キロ)をマーク。味方守備陣のスーパープレーにも助けられての「完封デビュー」となった。次回は中4日で7日のロッキーズ戦。先発ローテーション入りに食い込んだ「トルネード野茂」の新たな目標は、メジャー初勝利だ。

ド軍ラソーダ監督のしわしわの左手が伸びて、野茂の頭を優しくなでた。「ナイス、ゴーイング(よくやったぞ)」。5回、予定の100球前後に当たる91球を投げ終えてベンチに戻った野茂は、指揮官からこんなふうにされて初めて白い歯を見せた。チームで一番仲のいいモンデシーからも右手が伸びてきた。クラブハウスに向かう途中、スタンドからの声援に照れくさそうに手を振った。その先には日本から駆けつけた紀久子夫人と長男貴裕君の拍手する姿もあった。

マウンドに上っている間はポーカーフェースそのもの。表情豊かな大リーガーとは対照的な、初々しいメジャーの誕生だった。夢に見た第1球、ストレートは午後0時49分40秒。カリフォルニアの真っ青な空の下で、野茂はメジャーリーグに新たな歴史を刻んだ。マッシー村上氏(村上雅則)が日本人で初めて大リーグのマウンドを踏んでから30年後。しかも世界のパワー相手の先発とくれば、緊張感は通常ではない。日本から押しかけた200人を超す報道陣も、初登板への重圧感を後押ししていた。

初回ボンズ、ウィリアムズ、ヒルの中軸に、3連続四球。しきりに帽子を脱ぎ、汗をぬぐう。さしもの百戦錬磨もガチガチ。しかし、野茂は皮肉にも大リーグでチームメートのありがたさを知る。ウォレス投手コーチがマウンドに向かい「ヒ・ク・ク(低く)」と慣れない日本語でアドバイスを送ったのだ。「“ロー”と英語で言ってもよかったが、日本語の方がリラックスすると思ってね」と同コーチがみせた細かい配慮が、野茂を平常心に戻した。6番クレイトンを高めのフォークで空振り三振に切り、リズムを取り戻したのだ。

7奪三振でメジャー「奪三振率ランキング」の4位にいきなり入った。ストレートは最速で93マイル(約149キロ)をマーク。しかしどの球も高めで、三振以外は飛球ばかりの「ゴロなし」と低めの制球という課題も残した。4回無死一塁でクレイトンのライナーを、センターのモンデシーが背走のジャンピング・スーパーキャッチ。英語の苦手な野茂にとってチーム一の理解者が、この陽気なドミニカン。昨年新人王に輝いたチームメートのハッスルプレーに感化されもした。さらに4回、ヒルの三盗に女房役のピアザが座ったままのストライク送球で走者を刺して、野茂を盛り上げていった。

「今日は投げられただけでうれしい。全力投球できて満足です。自分が日本人だということは少しは気にしているが、30年ぶりとかにはこだわっていません。ファンがまた球場に来たいと思えるような魅力ある投球をしたい」。登板後の記者会見で野茂はそう言った。今度は7日(日本時間8日)のロッキーズ戦でメジャー初勝利を目指す。中4日の先発ローテーション入りを果たした野茂のメジャー人生が、いよいよ動き出した。

以上日刊スポーツ紙面より。

その後野茂はオールスター戦の先発、20世紀、21世紀と世紀を越えてのノーヒッターとなる。その夜、先輩と〆のラーメンを食べているとき、二度目のノーヒットノーランのニュースを聞いたとき、思わず泣いた。イチローも松井も凄いが、やはり、パイオニアの野茂英雄こそがメジャーのアメリカンドリーマーNo.1であろう。そのスタートとなる1995年5月3日早朝(日本時間)一回ツーアウト満塁カウント2−3、あの時の鳥肌の立つ、しびれる瞬間は一生忘れない。

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ライター プロフィール

日本酒ライター 髙松 巖

髙松 巖

香川県丸亀市で日本酒メインのダイニングバー「星の川」をやってます。こちらでは、季節感溢れる日本酒の魅力をお伝えできたらと思います。よろしくお願いいたします。