冬の日本酒飲み比べ
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冬から春の日本酒の楽しみは、日本名門酒会の「立春朝搾り」の飲み比べが楽しみです。毎年、高知の司牡丹と徳島の鳴門鯛が近所の酒屋さんに届きます。別銘柄の飲み比べ、また、同じ銘柄でも取り置いた昨年のものとの飲み比べも楽しいですね。暦の上では春ですが、まだまだ寒い立春の頃。それでも「立春朝搾り」を飲めば、「春まで、もう一踏ん張り、頑張ろう」と気持ち新たに望める気がします。
個人的にもっと楽しみにしているものがあります。それは、秋田より届く、白瀑の冬季人気企画、山本6号、7号の飲み比べです。
同じ米、同じ水を使い、新政発祥の6号酵母、一白水成から7号酵母を譲り受け、温故知新の考えに基づき、クラッシック酵母を二種類並べて飲み比べてみようという趣旨のもと10年ほど前から商品化されています。
当初の58%精米から55%精米とすることで、二者の酵母の違いが明確化されたと言われています。
さて、実際に飲み比べて楽しんでもらうことが、一番ですが、一般的に言われていることは、6号は酸味が爽快で若々しくジューシー、モダンで溌剌とした躍動感に満ちています。7号は穏やかな香味、ふわふわとした旨味があります。ぜひ、とにかく飲み比べ楽しんでください。
私、個人的に感想を一言で言えば、6号は「切れ」、7号は「含み」で勝負。そんな感じです。