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酒と鮨の千一夜・第二十二夜〜「キュベジャポン・紅」+「新世の鮨」=「何かを始めるのに遅すぎることはない」〜

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私事ですが、四月二十日が小生の誕生日です。令和二年四月十八日の土曜日は半年前から高松「すし秀」を予約していました。店がひけてからは大将ご夫婦と朝までとは言わないものの飲みに出る予定でした。しかしながら、諸般の事情を鑑み電車に乗っての高松行きはテイクアウトも控え中止といたしました。そこで、ご近所の割烹、丸亀「新世」で鮨のテイクアウトをお願いいたしました。合わせたお酒は岐阜各務原林本店のキュベ・ジャポン「紅」。「何かを始めるのに遅すぎることはない」そんな思いを改めて感じる誕生日前々夜にぴったりの酒と鮨でした。

1、酒「キュベジャポン・紅」

酒と鮨の千一夜・第二十二夜〜「キュベジャポン・紅」+「新世の鮨」=「何かを始めるのに遅すぎることはない」〜

キュベ・ジャポン三部作の原点
岐阜、百十郎で有名な林本店のキュベジャポン「萌黄」、「浅葱」、「紅」3部作のうちの定番火入れ、「紅」。
「農から考える商品作り」として、除草剤以外の農薬を使わない減農薬、自家製有機肥料など、こだわりの特別栽培の酒米、「五百万石」を使用。自家培養酵母で醸造されています。

青りんごのような香りとほどよく乳酸発酵のヨーグルトのようなやわらかな酸味がのって、飲みやすく、くいくいいけます。きれいな酸味が爽快で、アルコール15%が軽快な飲み口。バランスに優れ、どんなお料理にもあいます。当然、鮨にばっちりでした。
「Cuvee Japon」
ラベルに書いてあるキュベジャポンのコメントはフランス語。内容は「何かを始めるのに遅すぎることはない」ということが書かれているそうです。デザインは名古屋の和紙アート職人おかちゑさんによるもの

■蔵元:林本店(岐阜)
■原材料:米、米麹
■タイプ::純米吟醸  火入れ
■日本酒度:+3.6
■酸度:2.0
■アルコール:15度
■精米歩合:60%(富山県産五百万石100%)

2、鮨・丸亀「新世」の鮨十種十八貫

酒と鮨の千一夜・第二十二夜〜「キュベジャポン・紅」+「新世の鮨」=「何かを始めるのに遅すぎることはない」〜

酒と鮨の千一夜・第二十二夜〜「キュベジャポン・紅」+「新世の鮨」=「何かを始めるのに遅すぎることはない」〜

①車海老・讃岐前
写真一段目左端

②鯛(松皮造り)・讃岐高見島
写真一段目真ん中

③タイラギ貝柱・讃岐本島
写真一段目右端

④鰆炙り・讃岐前
写真二段目左端

⑤〆鯖・讃岐前
写真二段目真ん中

⑥蛸・讃岐高見島
写真二段目右端

⑦小肌(コノシロ)丸亀沖
写真三段目左端

⑧雲丹(エゾバフンウニ)北方四島
写真三段目真ん中

⑨トロ(本鮪)長崎
写真三段目右端

さて、今回の大きなテーマは「誕生日」に合わせて「何かを始めるには遅すぎることはない」と言うことを大きく言いたい訳だが、真のテーマこの現状の未曽有の事態が収束するまでは外出を控えテイクアウトで済ますと言うこと。何かを始めるには遅すぎることはない。

おしまいのページで・・・

酒と鮨の千一夜・第二十二夜〜「キュベジャポン・紅」+「新世の鮨」=「何かを始めるのに遅すぎることはない」〜

今回は二十二夜、22で思い浮かべるの阪神タイガースの捕手だった田淵幸一さんの背番号22。そして、フォークシンガー伊勢正三氏作品の「22才の別れ」。しばらくプロ野球選手ネタが続いたので、今回は「22才の別れ」について、

1975.2.5リリースにリリースされている。
録り溜ためた録画番組を見ながら、昭和50年2月5日が凄い日だったことを知ってしまった。写真の4曲が同日にリリースされている。

①22才の別れ・風
元々は「かぐや姫」の伊勢正三が1974年のアルバム『三階建の詩』のために書いた2曲のうちの1曲(もう1曲は「なごり雪」)で、シングルカットの要望が出るなど当初から評価は高かったものの、かぐや姫LIVEに収録されるにとどまり、リアルタイムではかぐや姫のシングルとしては発売されなかった。
かぐや姫解散後「風」を結成しデビューシングルとして発売すると、「風」のシングルとしては最大のヒット曲となった。累計売上はミリオンセラーに達した。オリコンチャート四週連続1位。売上70.8万枚、オリコン年間チャート7位。
1984年、日本テレビ系列で放送した倉本聰脚本のドラマ『昨日、悲別で』のエンディングテーマにかぐや姫のヴァージョンが使用され、シングルカットされた。ジャケット表面には、雪が降り積もる悲別ロマン座の風景画がレイアウトされている。
私は個人的には、風よりもかぐや姫の方をよく聞いた。

②我が良き友よ・かまやつひろし

東芝EMIから発表されています。
「我が良き友よ」はかまやつひろしの代表曲であり、吉田拓郎からその楽曲の提供を受けています。長い音楽人生の中で、唯一の月刊・週間チャート1位獲得曲となったのです。
また1975年のオリコンシングル年間チャートでは、9位を獲得しています

③サボテンの花・チューリップ

同年4月5日に発表されたアルバム『無限軌道』からのシングルカットである。B面は、1974年のアルバム『ぼくがつくった愛のうた』からのシングルカット。
フジテレビ系ドラマ『ひとつ屋根の下』の主題歌として広く知られる。発売から18年が経った1993年にリバイバルヒットした(1975年当時もオリコンTOP20にはランクインしている)。
もっとも、ドラマではオリジナルの「サボテンの花」は使われておらず、財津和夫がソロ名義でリメイクした「サボテンの花〜ひとつ屋根の下より〜」が主題歌として起用されている。

③卒業写真
ハイ・ファイ・セットのデビュー・シングルとして1975年にファーストアルバム「卒業写真」と同時発売された。
もっともたくさんの歌手にカヴァーされた歌のひとつと言われている。個人的にはこちらも荒井由実(ユーミン)の方をよく聞いた。

最後にまったくもって私一人だけの思い入れだが、「22才の別れ」はすでにかぐや姫の解散を決意していた、南こうせつへの伊勢正三から別れのメッセージであるような気がしてならない。

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ライター プロフィール

日本酒ライター 髙松 巖

髙松 巖

香川県丸亀市で日本酒メインのダイニングバー「星の川」をやってます。こちらでは、季節感溢れる日本酒の魅力をお伝えできたらと思います。よろしくお願いいたします。