日本酒に欠かせない米の「四大酒米」を知ろう
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日本酒の元となる「酒米」には多くの種類があります。
現在、その数は100種類近くもあり次々と新品種が出てきています。
その中でも特に有名な酒米の四大品種があります。
今回は「四大酒米」について解説していきたいと思います。
酒米の王と呼ばれる「山田錦」
最も有名な酒米でバランスも取れているので多くの日本酒造りに使用されています。
全国新酒鑑評会で金賞を獲得する酒の大半が「山田錦」で造られています。
東北などの酒蔵で造られる大吟醸酒は「山田錦」を用いていることが多いです。
精米しても砕けにくく、たんぱく質や脂質の含有量も少なく酒造りに適した酒米と言えます。
新潟のロングセラー「五百万石」
米どころの新潟県で開発された「五百万石」は育成年の生産量が五百万石を超えたことから名付けられた酒米です。
長きにわたり生産量日本一であったが、今は山田錦に抜かれています。
大吟醸には向いていませんが、淡麗で品質もよい日本酒が造られます。
長野の雄大な自然が生み出す「美山錦」
長野県で開発された「美山錦」は、北アルプスの雄大な自然と綺麗な雪山のように心白があることから名付けられました。
日本で第3位の生産量を誇り爽快でキレのある日本酒に仕上がります。
寒さに強い品種の為、東北や北陸などで栽培されています。
山田錦の祖先「雄町」
山田錦の祖先と言われるほど古い品種の「雄町」は主に岡山県で栽培されています。
原産は鳥取の大山で、元々は「二本草」と名付けられていたが岡山の人が発見した為「雄町」に改名されました。
他の酒米に比べて柔らかい米の為、酒の味に幅が出やすいです。
その分、余韻も楽しめる品種となっています。
酒米で飲み比べを楽しもう
酒米が違うだけで日本酒の特性が変わってきます。
酒米で日本酒を飲み比べを楽しんでみるのもいいかもしれません。