世界14カ国33都市を巡って日本酒と日本文化をPR 「2017 ミス日本酒 グランプリ」田中梨乃インタビュー
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「ミス日本酒」という名前を聞いたことはありますか? 外務省、農林水産省、国税庁、観光庁、日本酒蔵組合中央会などの後援のもと、2013年9月にスタートした「一般社団法人ミス日本酒」主催のコンテストで、グランプリとファイナリストの女性に送られるタイトルです。
「2017 ミス日本酒 グランプリ」田中梨乃さん 画像提供:一般社団法人ミス日本酒
伝統ある日本酒と日本文化の魅力を、国内外に発信する美意識と知性を身につけた女性のアンバサダーとして選ばれたミス日本酒。日本酒と日本文化に関わるイベントに出演、海外イベントで日本酒ブースを設置、海外における日本酒・日本文化の情報の収集と周知の3つを中心に、年間400件以上の活動を行っており、これまで世界14カ国33都市を巡って日本酒と日本文化をPRしてきました。
2018年で5回目の開催を迎えた「ミス日本酒」コンテスト。年々応募者数は増え、2018年は約900人もの応募者から23人のファイナリストが選ばれ、3月12日に京都で開催される最終選考会を迎えようとしています。最終選考会は一般の方も参加することができ、チケットの販売も行われています。一年に一度の開催ですから、ぜひ会場に足を運んでミス日本酒ファイナリストを応援しましょう。
「2018 ミス日本酒」ファイナリスト発表会の様子
最終選考会を前に「2017 ミス日本酒 グランプリ」の田中梨乃さんに、ミス日本酒についてお聞きしました。
「新潟酒の陣プレイベント」に参加していた田中さん
ーーミス日本酒になろうとしたきっかけはなんですか?
田中 両親も祖父母も日本酒好きという家庭で育ったので、私も自然と日本酒を飲むようになりました。本格的にのめり込んだのは、趣味の陶芸で作った酒器に日本酒を入れて飲むようになってからです。日本酒と陶芸、どちらも研ぎ澄まされた感性と優れた技術で作られたものですから、この2つが混じり合った小さなお猪口の中には、和の精神が詰まっていると思います。この素敵な日本文化を周りの人達と共有したいなと思ったタイミングで、「ミス日本酒」というコンテストがあることを紹介してもらったので、応募させて頂きました。
ーーミス日本酒になる前となった後では何が一番変わりましたか?
田中 自分の中の日本酒に対する意識がすごく変わりました。ただ日本酒を飲むのではなく、どういった角度から見れば広めていけるかを常に考えるようになりました。それと、ミス日本酒の業務は自宅から和髪に振袖で現地に向かうのですが、やっぱり着物を着て歩いていると目立つので、いつ声をかけられてもおかしくないように、立ち振る舞いと言葉遣いはすごく気をつけるようになりました。
「2017 ミス日本酒」グランプリ受賞のスピーチをする田中さん 画像提供:一般社団法人ミス日本酒
ーーミス日本酒の活動の頻度はどれくらいですか?
田中 グランプリですとほぼ毎日、日本全国各地、それから海外にも行きますね。ありがたいことに年間約400件以上のオファーを頂戴しているので、その中から参加できるものを選び、時には掛け持ちもします。歴代のグランプリや私の代のファイナリストと一緒の時もあれば、それぞれ別々に活動することもあります。
ーー今年の年賀状も田中さんが書かれたと聞きました
田中 はい。年賀状に限らずお礼状などは私が書きますし、参加させて頂いたイベントはFacebookなどで日本語と英語で報告しています。必ずイベントが終わった次の日くらいまでには更新するようにしています。ミス日本酒になってから、「イベントだけじゃなくて、そういうこともやるんだ」って驚きました。
田中さんは日本酒唎酒師の資格をお持ちです
ーーこれまで国内外のイベントに参加されましたが、日本と海外の日本酒に対する反応の違いはありましたか?
田中 日本酒の海外への輸出量が年々増えているのもあって、海外のイベントに呼んでもらえることが増えています。私はアジア圏に行かせてもらうことが多いのですが、イベントに来られるお客様の年齢層は20〜30代の方が多く、日本よりも平均的に若いです。日本だと日本酒は年配の方が飲むお酒と言われることもありますが、海外では若い方に親しまれている印象が強いですね。
ーー日本の若い人の日本酒熱は海外に負けていると?
田中 日本酒は国酒なので海外のほうが反応は大きいと感じることが多いですね。蔵元の方にも熱心に質問しますし、日本酒の根本的な造り方や歴史も勉強されていて、「日本酒ってこうなんですよね?」ってとてもくわしいんです。逆に私が勉強させてもらうことも少なくありません。
ーー周りで日本酒を飲んで印象変わったという人はいますか?
田中 実はミス日本酒グランプリ受賞をきっかけに、友人達が日本酒で乾杯してくれるようになりました。私を含め皆20代なので、それまでは本当に美味しい日本酒を飲んだことがなく、飲み会で酔うためのお酒みたいなイメージを持っていた子もいました。そういう子に「こういうお酒を飲んでみたら?」ってすすめると、「こんなに日本酒っておいしかったの?」と驚いてくれます。
ミス日本酒になってから、周りの人達に日本酒は酔うためのお酒じゃなく、味わって美味しいお酒だと気付いてもらえる機会が増えて、自分の周りからですけど日本酒を広めていけている実感がするので嬉しいですね。
「2017 ミス日本酒」最終選考会でグランプリに輝いた田中さん 画像提供:一般社団法人ミス日本酒
ーー日本酒は健康や美容にも良いと言われますが、ご自身で体感していますか?
田中 美容面で言うと、飲むようになって肌ツヤはすごい良くなるなって感じますね。あと、湯船に日本酒をお猪口1杯分くらい入れてから浸かると体も温まってスベスベになるので、冬場など肌が乾燥してきたらよくやっています。私は酒造りをしないのですが、杜氏さんの手とか見たら、すごいツヤツヤなのでうらやましいです。
ーーミス日本酒として今後の展望を聞かせてください
田中 私自身が趣味の陶芸をきっかけに日本酒にのめり込んだので、日本酒と酒器、日本酒とチョコレートといったように、日本酒以外のものとコラボレーションさせることで、それまで日本酒に興味がなかった方に対しても、日本酒をPRしていけたらなと思っています。
ーー人にお勧めする日本酒の飲み方を教えてください
田中 同じ日本酒でも温度を変えるだけで味わいとか香りも変わりますし、口が大きく開いたお猪口だと香りが華やかに立つといった酒器による違いもあります。色んなバリエーションの飲み方を楽しんで欲しいですね。あと、日本酒が得意じゃない方は、日本酒をライムジュースで割った「サムライ・ロック」などのカクテル、発泡性のスパークリングタイプの日本酒から飲んでもらってもいいのかなと思います。
2018 ミス日本酒(MissSAKE)最終選考会 概要
「2017 ミス日本酒」最終選考会の様子 画像提供:一般社団法人ミス日本酒
◯日時:2018年3月12日(月)
開場17時、開演18時、 終宴20時45分予定
◯会場:ウェスティン都ホテル京都「瑞穂の間」
〒605-0052 京都府京都市東山区粟田口華頂町1
◯主催:一般社団法人ミス日本酒
◯後援:外務省、農林水産省、経済産業省、環境省、国税庁、観光庁、知的財産戦略本部、
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、日本貿易振興機構(JETRO)、東京商工会議所、京都府、京都市(JAXA、JETRO、東京商工会議所申請中含む 2018年1月22日時点)
◯特別協力:ヘッケルスポーツ
◯チケット金額(税込み)
お一人様:通常価格 30,000円 →2月10日までの早期申込割引特別価格 20,000円
※全席コースディナー及び、美味しい日本酒とお土産付き
※10名掛けのテーブル席
※ドレスコード:可能な方はお着物、もしくは和物をあしらってくださると嬉しいです。
早期お申し込みの方から順に良いお席をご用意させて頂きます。
1月10日ファイナリスト発表会にも来場された方はその旨備考欄にご記入ください。
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◯お問い合わせ
一般社団法人ミス日本酒 事務局:ticket@misssake.org
【主催】
一般社団法人ミス日本酒
「2017 ミス日本酒」最終選考会の様子 画像提供:一般社団法人ミス日本酒