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7蔵元の日本酒と日本酒カクテルが飲み放題 「蔵元による“KURAMOTO Bar”」が東京・銀座の日本酒カクテル専門店で開催

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東京都・銀座にある日本酒カクテル専門店「SAKE HALL (サキホール)」で4月8日、7蔵元の日本酒・カクテル飲み放題に加えて香醸料理などがビュッフェスタイルで味わえる「蔵元による“KURAMOTO Bar”」が開催。一年に一度行われる同イベントでは、それぞれの蔵元の社長やスタッフが来店して参加者にカクテルをシェイクする姿も見られました。

7蔵元の日本酒と日本酒カクテルが飲み放題 「蔵元による“KURAMOTO Bar”」が東京・銀座の日本酒カクテル専門店で開催

同店は「日本酒をあまり飲まない世代にも日本酒を飲んでもらえるように」と、2011年に“日本初の日本酒カクテル専門店”として銀座駅から徒歩1分の場所にオープン。地下1階のドアをくぐって絨毯が敷かれたダイニングに出ると、フロアの一端に「司牡丹(高知)」「大山(山形)」「浦霞(宮城)」「吉乃川(新潟)」「光武(佐賀)」「春鹿(奈良)」「五橋(山口)」の7蔵元がプロデュースした7つの完全個室が見えます。

部屋ごとに蔵元の名前がつけられ、酒造りの写真や蔵元の銘酒がディスプレイされたレトロモダンな内装となっています。総席数111席の店内では、蔵元直送の日本酒40種類以上と蔵元ごとの“基酒”(ベースの酒)を使った150種以上の日本酒カクテル、塩麹や酒粕を使った香醸料理が味わえます。

見澤直哉店長が「SAKE nic(サキニック)」を作ってくれました

見澤直哉店長が「SAKE nic(サキニック)」を作ってくれました

乾杯におすすめの一杯が、ソーダとトニックウォーターで割った爽快感のある「SAKE nic(サキニック)」。7つの蔵元の“基酒”ごとに味わいの変化も楽しめて料理との相性も抜群、もちろん基酒はそのまま飲むことを想定して造られています。また、日本酒カクテルにおいては四季ごとに酒質が異なる日本酒の特性を活かし、同じ産地の旬の果物を合わせるなど地域性を大事にしています。

SAKE nic(サキニック)」。基酒を変えると味わいが明らかに変わるのが面白いです

「SAKE nic(サキニック)」。基酒を変えると味わいが明らかに変わるのが面白いです

日本酒をあまり飲まない若い人も多く来店しており、日本酒の味わいが苦手であってもカクテルを飲んで美味しかったので基酒を飲んでみる人も少なくそうです。日本酒カクテルに賛同している7蔵元も、「吉乃川(新潟)」の峰政祐己社長の「日本酒は嗜好品ですから、こうであらねばならないはなく、色んな飲み方があっていい。カクテルにしても日本酒の持ち味がなくならない造りをしていますから」の言葉にあるように、様々な年代に日本酒を知って楽しんでもらいたいことを第一にしています。

同日のイベントでは、限定60名にも関わらず参加希望者の多さから70名まで枠を拡大。7蔵元それぞれのオリジナル日本酒カクテル投票などで盛り上がりながら、蔵元との交流を楽しみにする姿が見られました。また、閉会後は出口で参加者を見送る蔵元の姿も印象的でした。それでは最後に7蔵元を紹介します。

司牡丹(高知)

すっきり淡麗な飲み口のお酒を醸す「司牡丹」は、創業400年以上の歴史を持つ酒蔵です。同日行われた日本酒カクテル投票では、柚子と合わせた「サムライソウル」が見事1位に輝きました。

竹村昭彦社長と日本酒カクテルで使う基酒

竹村昭彦社長と日本酒カクテルで使う基酒

竹村昭彦社長と日本酒カクテルで使う基酒

大山(山形)

1872年創業の「大山」では、江戸時代の高濃度仕込みで発酵させた濃厚な味わいの「十水(とみず)」がおすすめ。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2017(メイン部門)」最高金賞、フランスのコンクール「KURA MASTER2107(純米部門)」金賞を受賞しています。

7蔵元の日本酒と日本酒カクテルが飲み放題 「蔵元による“KURAMOTO Bar”」が東京・銀座の日本酒カクテル専門店で開催

浦霞(宮城)

宮城県塩竈(しおがま)市の港町にある「浦霞」は1724年創業の酒蔵です。「本物の酒を丁寧に造って、丁寧に売る」を軸にした酒造りを続けてきており、とくに魚料理との相性はバッチリです。

7蔵元の日本酒と日本酒カクテルが飲み放題 「蔵元による“KURAMOTO Bar”」が東京・銀座の日本酒カクテル専門店で開催

吉乃川(新潟)

創業470年の新潟県最古の酒蔵である「吉乃川」は、「すーっと切れ味が良く、飲んでまた一杯と自然と手が出るようなお酒」造りが伝統です。蔵を代表するお酒である「極上吉乃川」は、さわやかな香りに透明感のある柔らかい口当たりが特徴で、米と水の素材から製法まで一切妥協のない杜氏達の技の傑作です。

峰政祐己社長と日本酒「極上吉乃川」

峰政祐己社長と日本酒「極上吉乃川」

光武(佐賀)

佐賀県鹿児島市にある「光武」は1688年創業の酒蔵です。佐賀県の中でも「光武学校」と呼ばれるほど杜氏の輩出が多い蔵です。佐賀県で栽培された酒米「レイホウ」「山田錦」を使い、昔から受け継がれる伝統の造りを大切にしています。

光武博之社長

光武博之社長

一押しの「純米吟醸 光武」と「手造り純米酒 光武」

一押しの「純米吟醸 光武」と「手造り純米酒 光武」

光武の基酒と試飲用のオリジナル日本酒カクテル(紅八朔と合わせています)

光武の基酒と試飲用のオリジナル日本酒カクテル(紅八朔と合わせています)

春鹿(奈良)

名前の由来は、世界遺産の「春日大社」とその神獣である鹿から。1884年創業の「春鹿」の酒は、日本国内はもとより世界10カ国以上に輸出されています。「高精白された軽快でまろやかな口当たりの酒、華やかで切り味の良い酒」造りに取り組んでいます。

中野貴寛営業課長(左)と参加者の皆さん

中野貴寛営業課長(左)と参加者の皆さん

五橋(山口)

山口県岩国市にある「五橋」は1871年創業。名前の由来は、同市にある日本三大名橋の一つで五連の木造アーチ「錦帯橋」から来ています。米・水・人の三位一体で造る香り高くきめ細かな酒質が特徴です。

酒井秀希社長

酒井秀希社長

五橋の基酒とオリジナル日本酒カクテル(オノチャを合わせています)

五橋の基酒とオリジナル日本酒カクテル(オノチャを合わせています)

銀座 SAKE HALL(サキホール)店舗情報

営業時間:17:00~23:30(22:30LO)
定休日:無休
電話番号:03-3572-7123
住所:東京都中央区銀座5-6-12 みゆきビル B1F
HP:http://www.hibiya-bar.com/sakehall

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ライター プロフィール

乃木章

乃木章

小説家/ライター/日本酒唎酒師/鶴ヶ島まちおこし委員会会長。
地元の酒屋さん「キングショップ誠屋」眞仁田社長との出会い日本酒を飲み始める。お酒は苦手だったのに、日本酒が好きになって以来、地元を中心に日本酒好きな人を増やそうと月1で日本酒イベントを開催している。
@Osefly

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