鶴ヶ島日本酒教室
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6月17日(土)に埼玉県鶴ケ島市で「鶴ヶ島日本酒教室18」が開催されました。地元に住む小説家で日本酒唎酒師の僕と、同じく地元の酒屋さんキングショップ誠屋の眞仁田社長が中心となって月に1度開催している日本酒入門者のための教室だ。
これは、鶴ヶ島で酒蔵さんが集まるきき酒会を定期的に開催することを目標に、一人でも多く日本酒好きを増やすために始めた教室です。おかげさまで最近は毎回満席です。この日も定員15名を超える20名もの方が参加してくれました。
毎回1時間を目安に、日本酒についてまとめたオリジナル教科書を使っての講義、美味しいおつまみを食べながら日本酒3種飲み比べができます。最近では僕が共催している別の日本酒イベントで講師を務める君村さんが、おつまみを作ってくれるのでますます評判が上がっています。
この日のお酒は長野県にある宮坂醸造の「みやさか」の呑み比べでした。宮坂醸造といえば、7号酵母を見つけた有名で、「真澄」が多くの方に親しまれています。しかし、「みやさか」は今の社長の息子さんである宮坂勝彦さんがプロデュースして、昨年から新ブランドとしてリニューアルしたお酒です。なんと全て宮坂醸造を象徴する7号酵母を使って造られています。
どちらかと言えば淡麗な口当たりの真澄とは違って、酸があって肉料理など今の人の食生活に合うお酒になっています。このお酒の味を表現するなら、二つ返事で日本酒教室の特別講師として長野県からやって来た勝彦さんの人柄だと思いました。
ゲストの立場でありながら、開場前の準備を進んで手伝ってくれて、いざ始まれば参加者の方々に熱弁を振るいながらも、時にユーモアを混ぜて笑いを誘い、一人一人の元を回って話に耳を傾け、丁寧に質問に答えていくその姿に「みやさか」という日本酒が、現代人の食卓に寄り添うお酒として生まれたのだということが見て取れました。終わってみれば主催者である僕はすっかり勝彦さんのファンになっていました。そして、参加者の方々の笑顔がこの日の日本酒教室の満足度を現していたと思います。「みやさか」まだ飲んだことが無い方はぜひ飲んで見て下さい。