男山 秋酒 北海道限定 特別純米生酒
掲載
ラベルに大きく書かれた「秋」の一文字。北海道は旭川市にある「男山株式会社」にて、北海道限定品として販売されているのが「男山 秋酒 特別純米生酒」です。
私は生まれも育ちも北海道でして、もちろん「男山」の名前はよく知っていますし、人生の中で何度となく味わっています。
しかし実はひやおろしは飲んだことがなかったので、とても楽しみにしていました。
今回は、旭山動物園で有名な、旭川の「男山」をじっくり紹介していきたいと思います。
北海道の地酒の中でも甘口の男山
北海道の地酒は普段より好んで飲んでいるのですが、その多くがすっきりとした辛口で、北海道の魚介類には良く合います。
しかしこの「男山」はその他の北海道の日本酒とは異なり、コクが深くさらにほんのり甘みを帯びているのが特徴です。
日本酒データを見ると辛口となっているのですが、個人的にはどれも甘めだなと感じています。魚介類よりは、鹿肉やカモ肉などのジビエと合いそうな雰囲気です。
「限定」ならではの飲みやすさがある
さてそんな甘い「男山」、個人的には頻繁に飲めるお酒じゃないと感じているのですが、このひやおろしはかなり飲みやすい仕上がりとなっていました。
「男山」独自の香りや甘みは薄まり、さらっとした酒質が舌の上にのってきます。やはり後味は甘口に感じますが、米の香りもほどほどに「するん」と飲めるのが面白いですね。
北海道のお酒はどれもキリッとクリアなのに対し、「男山」は常にそれとは違った独自路線をひた走っている印象です。
食中酒というよりは、お腹いっぱいご飯を食べた後にのんびりと「秋の夜長を楽しみながら」飲みたくなるお酒でした。
もっとおいしく男山を楽しむためのヒント
最初に少し触れましたが、「男山」と合わせるのなら、断然魚介よりも肉類です。特に癖がありながらもさっぱりとしている鹿肉やラム肉、カモ肉などが最高にマッチすると思います。
スモークされている肉類であれば、さらに幸福感が増しそうです。
または赤身肉を焼き、肉汁の残ったフライパンにバターとニンニク、アルコールを飛ばした赤ワインにローズマリー、最後に醤油をほんのり焦がして入れたソースを合わせると抜群に美味しくなるでしょう。
ちょっとだけ贅沢を味わいたい、そんな夜にぜひお試しください。
「男山 秋酒」のデータ
日本酒度+4
酸度1.6
原料米:国産米
酵母:不明