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日本酒カクテルはじまりの場。東京銀座「SAKEHALL」が、日本酒の固定概念を覆す

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日本酒カクテルって、皆さん飲んだことありますか?私は、この取材に行くまで全く飲んだことがなく、”話題になっている日本酒の飲み方”だということも最近知ったくらいです。

日本酒をカクテルにしたら、味はどうなるの?というそもそもの部分。そして、「カクテルは洋酒が当たり前」な時代を乗り越え、日本酒カクテルを作り続けている日比谷Bar SAKEHALLの方に、日本酒カクテルに込めた想いなどのお話を聞いてきました。

日比谷Bar SAKEHALLで日本酒カクテルを堪能

現役バーテンダーであり、SAKEHALL店長でもある見澤さんに、実際に日本酒カクテルを作っていただきながらお話をお伺いしました。指先まで意識された綺麗な所作が素敵だったので、そちらにもぜひご注目ください…!

本来であればドリンクはバーカウンターの奥で作っているのですが、今回は特別に、目の前で作っていただきました!

日本酒カクテルはじまりの場。東京銀座「SAKEHALL」が、日本酒の固定概念を覆す

SAKEHALLには、なんと約150種類ものカクテルメニューがあり、その中から、SAKEHALLを代表する日本酒カクテルを。

日本酒カクテルはじまりの場。東京銀座「SAKEHALL」が、日本酒の固定概念を覆す

日本酒カクテルはじまりの場。東京銀座「SAKEHALL」が、日本酒の固定概念を覆す

日本酒カクテルはじまりの場。東京銀座「SAKEHALL」が、日本酒の固定概念を覆す

日本酒カクテルはじまりの場。東京銀座「SAKEHALL」が、日本酒の固定概念を覆す

見澤さんの華麗なる手さばきで作っていただいたのは、SAKENIC(サキニック)。今回は”司牡丹”という蔵元の日本酒を使っています。

日本酒と、サキニック(トニックウォーターとソーダを半々にした「ソニック」という割り方)を1:1で割り、仕上げにオレンジピールを搾ったシンプルな日本酒カクテルです。作り方だけ見れば”ほぼハイボール”なのですが、味の柔らかさが全然違いました。

日本酒の風味を残しつつ、炭酸なのに柔らかい。キツさが全くありません。そして、オレンジの風味がすごく爽やか!これは、日本酒が苦手な人でも日本酒を好きになること間違いなし。

実際に、「最初は日本酒だと知らずに飲まれても、日本酒を好きになって帰っていく方も多いですよ。」とのこと。

ただ、私の疑問は「なぜSAKEではなく、SAKIなのか」というところ。この質問に対して見澤さんは「なぜ”SAKI”なのかと言うと、『日本酒の未来、先』を表現しているんです」

なんとも粋な理由がありました。そして、日本酒と真摯に向き合い、日本酒界全体の未来のことも考えているからつけられる名前です。素敵。

日本酒カクテルはじまりの場。東京銀座「SAKEHALL」が、日本酒の固定概念を覆す

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日本酒カクテルはじまりの場。東京銀座「SAKEHALL」が、日本酒の固定概念を覆す

日本酒カクテルはじまりの場。東京銀座「SAKEHALL」が、日本酒の固定概念を覆す

次に作っていただいたのは、ミストスタイルで楽しむ旬の果実Fresh Mist。山形県産のさくらんぼと、山形県に蔵がある”大山”を使った日本酒カクテルです。

旬の果物を切って、潰して、日本酒を入れて。最後にクラッシュアイスを入れた、こちらもシンプルなカクテルです。

このカクテルは「farm to glass」がコンセプト。このグラスの中で、山形県をまるっと味わえます。果物と日本酒を掛け合わせることで地域の良さも伝えられて、日本酒本来の味も楽しめる。そして、日本酒のストーリーも伝えられるので、”モノに込められた想い”を大切にするSAKEHALLだからこそ作れる日本酒カクテルです。

日本酒カクテルはじまりの場。東京銀座「SAKEHALL」が、日本酒の固定概念を覆す

SAKE HALLでカクテルに使用する日本酒は、全て定番の商品。ラベルはBarという形態に合うように変えていますが、中身は何も変えていません。

「定番の日本酒を使うことで、蔵元ごとの特徴を知ったり、魅力に触れたりする機会にもなるんです。実際に家で作ってみたい!と思ったときに、日本酒が置いてあるお店で買いやすく、通販もしやすいんですよね。日本酒の蔵を好きになる入り口になれば。」

「日本人の性質的に、入り口さえ作ってあげれば、あとは自分で行動する人が多いんです。日本酒カクテルが、日本酒を好きになる入り口になってほしい。」と、語ってくれました。

日本酒カクテルはじまりの場。東京銀座「SAKEHALL」が、日本酒の固定概念を覆す

「お酒が好きな人には、すごく人気です。」と言いながら見せてくれたのは…シャーベット??

「グレープフルーツのリキュールに、少しだけグレープフルーツジュースを混ぜて凍らせたものです。これを、カクテルに使います」。

ジェラート屋さんで働いている方のようにシャッシャとシャーベットを取り、カクテルグラスに盛り付け、日本酒を注ぎ、ミントを乗せて…

日本酒カクテルはじまりの場。東京銀座「SAKEHALL」が、日本酒の固定概念を覆す

日本酒カクテルはじまりの場。東京銀座「SAKEHALL」が、日本酒の固定概念を覆す

完成したのはミル・アイスバーグ・ミルブルーラグーン。

「シャーベットで氷山を、日本酒で海を表現しているんです。シャーベットもお酒なので、他の日本酒カクテルよりアルコール度数が高い。お酒が好きなお客様にはすごく人気です」。

確かに、先ほどまで日本酒カクテルと味のパンチが違う!”アルコールを摂取している”感が強い。シャーベットが溶け出して、どんどん味が変わるのも魅力。これから夏だし、シャーベットを食べながら日本酒も飲めるなんて、メニューを考えた人は天才なのでは……?

今回、日本酒カクテルを初めていただきましたが、ストレートにそのまま飲むときとは全く違うものだと感じました。

もちろん日本酒の味とか、風味はバッチリ活かされています。だけど、日本酒特有の「後から酔いが回る」「銘柄によって後味が独特、口の中にやけに味が残る」といった、日本酒好きの私でもちょっと愛せない部分が全くなかったんです。(飲んでいる最中からきちんとアルコールが回っていました。)

これは、日本酒好きの方が日本酒を違った角度で楽しめるのはもちろん、日本酒を飲まず嫌いしている人、初めての日本酒にあまりいい思い出がない人でも美味しく感じるのでは?と思えるくらい、日本酒の固定概念を覆されました。

日本酒カクテルのはじまりと、未来

SAKEHALLがオープンしたのは2011年。それ以前は、一般的ではなかった日本酒カクテルを専門店として展開をはじめた場所が「SAKE HALL」だそう。

「昔は『カクテルを作るのに日本酒はダメだろう!洋酒を使え!』というのが常識だったんです。だけど、そうしている間に日本酒の人気は年々落ちる一方。きちんとストーリーや想いが込められた素敵なお酒なのに、その魅力が伝わっていない。日本酒の良さを伝えたかったんです。」

「だから、まず先に自分たちが日本酒に持っていた『ストレートで飲むべき』という考えを変えて。日本酒カクテル作りに協力してくれる蔵元を紹介してもらいました。」

「蔵元それぞれにも魅力があるのに、やはり知られていない。SAKEHALLでは、日本酒はもちろん、蔵元の魅力にも触れる場にしたい。ファンじゃない人に日本酒の間口を広げて、『こんな楽しみ方もしていいんだ!』と、カクテルを通して日本酒に対する固定概念も壊していきたいですね。」


「SAKEHALLには、その蔵元を存分に楽しめるよう蔵元ごとに7つの個室があります。個室の予約をすると、その蔵元の日本酒しか飲めないんです。最初は蔵元のことを知らずに飲んでいても、飲んでいるうちにだんだん蔵元の魅力を知っていただけて。蔵元のファンづくりの場ですね」。

カクテルは洋酒でつくるもの、日本酒はストレートで飲むもの。その固定概念を壊して、日本酒に対する間口を広げる。そして、日本酒や蔵元のファンになってもらって、そのあとは自由に楽しんでもらいたい。

日本酒のことを少しでも好きになってくれる人が増えることで、日本酒の人気はもっと上がる、日本酒の未来は明るい。そんな未来に向けた想いが伝わってくるお話を伺えました。

ぜひ、みなさんも東京銀座にある「SAKEHALL」で、日本酒の固定概念を壊した日本酒カクテルを味わってみてはいかがですか?日本酒の良さを活かしたまま、さらに新しい魅力を発見できますよ。もちろんストレートで飲む日本酒もあるので、日本酒カクテルと飲み比べてみてくださいね。

SAKEHALL詳細はこちら

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ライター プロフィール

吉川真緒

吉川真緒

自称天才ライター・カメラマンの吉川真緒です。
好きなお酒は日本酒と焼酎とクラフトビール。お酒が好きなのに、あまり強くないのが悩み。酔っ払うとすぐに寝るタイプです。最近飲みすぎたのか、太りました。酒を飲みながらできるダイエットないかなー。
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