KURARA 神田
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神田駅西口のガード下に、そっと現れるKURARAさん。お洒落な外観は、”色気ある大人の隠れ家”といった風情ですが、獺祭の幕が大きく掲げてあるので日本酒を置く店であると直ぐにわかります。青山・赤坂・八丁堀と都内のいずれも素敵な街にそれぞれのコンセプトで系列店を持つ同店の売りは、ぬか漬け。その時々の旬のもの、そして中々自分では選ばない野菜もひと手間かけてから漬けているので新たな発見が出来そうです。日本酒もぬか漬けも同じ発酵食品なので、当然相性バッチリ。
3種盛られたお通しも同様、お酒のアテとしてチビチビと活躍。そして、その写真に写りこんだお店の方の名刺、その肩書きはそれぞれ「糠人」「純米生酛娘」と、ユーモアたっぷりです。その話題で盛り上がってしまったのでついついテーブルに置いたままに。そんな所にも酒の肴は仕込んでありました。
いくら美味しいお料理と日本酒があっても、例えば通勤ラッシュの駅のホームで頂いて味をきちんと感じる事ができるでしょうか?それほどに環境や気分によって感じ方は左右されるので、お店の雰囲気づくりは大切。同店のようなお店の方と近くアットホームな雰囲気だと洒落た店内でも肩ひじ張らず寛げますね。
獺祭の飲み放題コースがありますので、1度獺祭に埋もれてみたいという方にはお勧め。それも良いですが、冷蔵庫には全国の日本酒が顔を揃えています。1つずつ好みを伝えて注文し今宵お気に入りの1本を見つける、というお店の方との共同作業をぜひお楽しみ下さい。
(集合写真は、左から同店「糠人」の豊田さん・私・私の友人であり日本酒「呑美多」生みの親。)
(私が訪れたとき冷蔵庫内には、獺祭以外にも新政、飛露喜、田酒、十四代、それから鍋島に作もありました!)