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日本酒対談「あなたと呑みたい!」プロサックスプレイヤー寺地美穂×友美

掲載

  • すべての人に物語あり。日本酒には、人を語らせる不思議なチカラがあります。友美がセレクトした、その人にピッタリの日本酒を飲みながら、物語を探っていこうという連載企画です。

 

  • 第1弾は、美人プロサックスプレイヤーの寺地美穂さん。美穂さんは、札幌の高校時代をともに過ごした同級生。現在は、活動の拠点を東京に移しています。ミュージシャンを志したキッカケや、今後の予定、そして日本酒にまつわる思い出をお聞きしました。

 

  • インタビューされる人

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  • 【寺地美穂】1984年札幌生まれ、東京都在住。プロサックスプレイヤー。
  • 高校生の時ブラスバンド部で、サックスと出合う。卒業後、音楽療法を学ぶためNY州立大学へ留学。帰国後は、個人での日本各地におけるライブ活動のほか、同い年の女性3人組で結成されたsax triplets(サックス・トリプレッツ)、そしてOut of Blue(アウトオブブルー)でユニットとしても精力的に活動中。2011年、舞台「オーデュボンの祈り」(原作:伊坂幸太郎 演出:ラサール石井)にて女優デビューするなど活動の場を拡げる。一緒に呑んでみたい人は、椎名林檎。
  • 寺地美穂オフィシャルホームページ

 

音楽とお酒のマリアージュ

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  • 友美 宜しくお願いします。改めると、なんだか照れちゃうね(笑)普段からお酒は、飲む?

 

  • 寺地美穂(以下美穂) 大好きだから、晩酌は必ずしちゃう。お酒と音楽って密接な関係だから、とても身近な存在。いつもはビール。ワインや日本酒は、料理にあわせて、という具合に飲んでるよ。お刺身と日本酒」って、ワンパターンになりがちだけど。

 

  • 友美 料理や雰囲気との、マリアージュを大切にしてるのね。日本酒を好きになったキッカケや、思い出はある?

 

  • 美穂 最初は、正月のお屠蘇のイメージ。アルコール、って感じだったから苦手だったな。でも、友美に勧めてもらって飲んだり、札幌にあるお店のママさんのレクチャーがキッカケで、色んなタイプの日本酒があること。好きなものを探す楽しみを、知ったの。あと、ライヴツアーで行った山形で、大将が出してくれた「十四代」も美味しかったな。1日で飲み切らなくていいところもいい。

 

  • 友美 1日で飲み切らない方が、返って美味しいことも多いんだよ~。熟成していく味の変化を楽しむことも、日本酒の面白さのひとつだよね!

 

  • 美穂 へぇ!?日本酒の知識がある人と、一緒に飲むのが楽しいな。そういえば、伯父が、金滴酒造さんにお願いして、「樺戸監獄」という日本酒をつくって、月形でしか買えない街の特産品(月形農協で販売中)として、活躍してるよ。

 

  • 友美 それは初耳!

高知県の美酒を、Kirk Whalumと共に。

  • 友美 今回は、美穂のイメージで「美丈夫 純米吟醸純麗たまラベル」をチョイス。美少年とか立派な男性って意味だけど、意思の強い美穂は、意外とオトコ前!温度によって表情が変化する、っていうのもアーティスト寺地、にピッタリでしょう。まずは、冷たい状態でどうぞ。

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  • 美穂 あっ、飲みやすい!口に含んだときに強いアルコール感がなくて、まろやか。いくらでも飲めそう!それに、ラベルがオシャレ。ホッとする味だけど、どこか背筋がシャキっとする。わたし、西新宿のハイアットホテル52階「ニューヨーク・バー」でも演奏しているんだけど、そういうオシャレな所でワイングラスに注いで出して欲しい。Kirk Whalumを聴きながら飲みたいな。

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  • 友美 ぜひとも置いて欲しい!
  • 確かに、柔らかいなかに、性格の芯みたいなものを感じるというか。綺麗な吟醸香からは品を感じるし。やや強めの酸味で切れる。バリバリ働く愛され女、って感じ。バリキャリだけど、人に気持ちよく任せて、逆に感謝されるいい女タイプ。大人の女にスムースジャズは、よく似合う。
  • このバランスは、併せる料理を美味しくするし、単体で飲んでもイイね。

 

  • 美穂 ホントだ。この菜の花パスタにも合う。刺身以外でも、日本酒っていけるんだぁ。

ジャズと出会ったN.Y.の街

 

  • 友美 今の道を歩もうと、決定づけたキッカケは?

 

  • 美穂 実は、とにかく海外に住みたい、という強い願いからスタートしたの。高校時代に短期留学した時、刺激に満ちたアメリカに魅了され「ここに住もう」と決めた。それから、高校で始めたサックスで人を幸せにするために、音楽療法を学ぶ目標ができて。英語なんて全く喋れなかったけど、ただ憧れだけで、必死に勉強してN.Y.の大学に合格。海外、そして音楽生活がはじまったというわけ

 

  • 友美 念願の海外暮らしは、思い描いた通りだった?

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  • 美穂 音楽療法は、想像以上に医療寄り。楽しませるより治すイメージで。あれ、思ってたのと違うなと。でもアメリカの大学は、3年生までなら学部変更が容易にできるシステムだから。その後のオーディションを経て、エンターテインメントとして音楽を扱う学部に移行したから、この時が本当のスタートかな。父は、将来の心配から渋い反応を示したけどね(笑)

 

  • 一方でN.Y.の街は、想像以上だった!ライヴバーに、勉強を兼ねて飲みに行くと、そこに著名なアーティストがいる。それがN.Y.の日常。あと、路上や地下鉄で、パフォーマンスする一般人も多い。この人たちがホント上手なの。私も頑張らないと、って良い刺激をもらい続けて。この頃に「サックス一本でやっていこう」「人を感動を与えたい」って決心したよ。

2016年アルバムリリースについて

  • 友美 今後予定している活動はある?

 

  • 美穂 2016年内にアルバムをリリースする予定。で今まさにレコーディング真っ只中。アルトサックスだけでなく、ソプラノサックスの曲があったり。様々な大物アーティストの方々に参加してもらうなど、魅力と刺激が盛りだくさん!の内容になっているので、乞うご期待です。

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  • 友美 それは楽しみ!買うので、サインください(笑)

 

  • 美穂 ありがとう~!もちろん何枚でも書くよ(笑)

 

  • 友美 では、今後の活躍と飛躍を願って、乾杯!

 

  • 美穂 乾杯!あ。時間が経つと、こたつで飲みたいお酒になったね。同じお酒でもこんなに変わるなんて、本当に不思議だよ。これはこれで美味しい。

 

  • 友美 時間が経つとわかる、美穂の親しみやすさや人間味と同じ。夢をかなえる信念や、力強さも垣間見えるような…。ただキレイなだけじゃないよ、ってね。

 

  • 美穂 よーし、お燗でものんでみよう!

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  • 美丈夫 純米吟醸 純麗たまラベル
  • 松山三井 精米歩合55%
    アルコール度数 15~16度未満
    使用酵母 KA-1(熊本酵母)
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ライター プロフィール

日本酒ライター 友美

関友美

日本酒ライター/コラムニスト/唎酒師/フリーランス女将/蔵人
「とっておきの1本をみつける感動を多くの人に」という想いのもと、日本酒の魅力を発信するさまざまな活動をおこなっています。 全国の酒蔵を巡り取材をしWebや雑誌への記事執筆、カルチャースクールのセミナーや講演、酒蔵での酒づくり、各地の酒場での女将業など、場所と手段を超えて日本酒のおいしさと、地域文化の魅力を伝えています。北海道出身。東京と兵庫の二拠点生活中。
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