はじめに
掲載
はじめまして
日本酒の素晴らしさを伝え、【お酒を呑む方】も【呑めない方も】も1人でも多くの日常生活に取り入れて貰いたい。身近なものとなって欲しい。そうして日本の大切な文化がずっと続いていって欲しい。そんな想いからこちらで筆をとることとなりました。
友美と申します、どうぞ宜しくお願いいたします。
知ってましたか?
日本酒の造り方って世界でも稀にみるとっても複雑なものなんです。
まずお酒が出来上がるまでの工程を簡単にいうと、
酵母(菌)が→糖分を食べて→アルコールが出される
ぶどうや林檎には多くの糖分が含まれるため、置いておけば空気中の酵母を取り込んで勝手にアルコールが発生します。(単発酵酒・・・ワイン、シードルなど)
しかし、麦や米などはそのままでは含まれていない糖分をまず出してから発酵をするという2つの工程が必要です。
(ご飯を口の中で噛むと唾液によってブドウ糖に変化するから、甘さを感じるよ~って小学校で習ったと思いますが、それが日本酒の原点です。そのお話はまた今度。)
その中でもビールは麦を糖化し終えて、それから別の工程で発酵の作業を行いますが、日本酒はその2つの作業を同時に行う並行複発酵という造り方をします。
これは、液中の糖分が高すぎると酵母が正常に働けなくなるし、逆にアルコールが出すぎると菌たちが活動できなくなってしまうため、バランスに細心の注意と技術が必要です。
でも、そのお陰で蒸留までしなくてもちょうど良い
アルコール度数のお酒が呑めるんです。
日本人の一番身近なものがお米だったために生れた特殊な技能。
日本人ならではの繊細さと智恵と伝承が基となりできたお酒なのですね。