ジャケ買いのすすめ⑫ ~獺祭 島耕作~
掲載
ジャケ買いのすすめは、ジャケット、パッケージ(ラベル)から、作り手の意向を読み取り、その香り、味を想像する作業を通してお酒を購入する。それを主たる狙いにしてまいりました。今回は少し意味合いが違い、作り手側の気持ちを汲み取り、共感することを主たる願いとする「ジャケ買いのすすめ」といたします。
先ずは、旭酒造HPより、抜粋いたします、
このお酒は2018年7月に西日本豪雨時に、酒蔵内で発酵中に、停電の被害を受けたお酒です。
そのお酒は、十分に美味しい、ただ、私達の思う獺祭としての品質基準には届かず、通常の獺祭としては世に出せません。
そのお酒を、できるだけポジティブな形で、西日本豪雨への被害を心配されている皆様の想いに応え、被害を受けた様々な地域のお役に立てるお酒にしたい。
旭酒造のそんな想いに、漫画家の弘兼憲史氏が共感し、弘兼氏の漫画の主人公であり、様々な困難に直面し、それを前向きに乗り越えてきた、島耕作氏を使用し、「獺祭 島耕作」として販売することとなりました。
この醸造中だった日本酒を720ミリリットル(四合瓶)に詰め、島耕作をラベルに使用した「獺祭 島耕作」として70万本発売されます。1200円(税別)のうち、200円分は、西日本豪雨の被災地に寄付されるとのことです。
気になる中身は獺祭の四合瓶の最高峰「獺祭 磨き その先へ」(3万2400円)から、「磨き二割三分「磨き三割九分」「純米大吟醸50」まで、全ブランドのいずれかが入っており、福袋的な楽しみもあります。70万本中の0・5%の瓶には「磨き その先へ」が入っているといい、弘兼氏は「宝くじみたいに楽しんで参加してもらいたい」とのこと
実は、連載中の「会長島耕作」では、16年にミャンマーでの日本酒製造プロジェクトが描かれていました。その日本酒が「喝采」。モデルは「獺祭」で、弘兼氏が故郷の旭酒造の蔵元で、綿密な取材を行った経緯があるそうです。
島耕作シリーズといえば、劇中の「初芝電器産業」と「五洋電機」の統合を、現実のパナソニックと三洋電機の経営統合よりも先に描いたことでも知られています。
今回の酒も、劇中の「喝采」の現実化とも言えるかもしれません。「喝采」もネーミングの一案としてあったそうです。しかし、同名の酒があったこともあり、「獺祭 島耕作」のネーミングで商品化されたとのことです。
さて、私は今回、六本入手いたしました。果たして、その先は・・・