日本酒と私
掲載
皆さん初めまして。唎酒師・国際唎酒師のReinaです。
普段は主にInstagramで日々の日本酒の記録を発信していますが、今回ご縁がありOsakelistのライターとして活動することになりました。
私の記事を通じて一人でも多くの方が日本酒に興味を持ったり、日本酒の魅力を感じて頂けたら嬉しいです!
日本酒に目覚めるきっかけとなった一杯
第一回目は、私が日本酒に目覚めるきっかけとなったお酒や、「唎酒師」という資格について簡単にご紹介します。
今でこそ若い女性にも浸透しつつある日本酒ですが、おじさんが飲む飲み物、といった昔ながらのイメージがいまだ根強いのも事実です。
日本酒が苦手という人の話を聞くと、酒感が強くアルコールの味しかしないから、といったものから、学生時代に安いチェーン店の日本酒で失敗した、という苦いエピソードまで。
正直私もはるか昔、お酒を飲み始めたころはワインと焼酎しか飲めず、日本酒に苦手意識がありました。
しかし酒好き一家に生まれた私は日本酒を避けて通ることはできませんでした。
なんとなくその場の雰囲気で日本酒を飲んでいた私でしたが、初めて日本酒っておいしい!!!と思うお酒と出会ったのです。
その日本酒がこちら。
花陽浴
今ではフルーティなお酒の代名詞として人気の高い花陽浴ですが、当時はそこまで流通していませんでした。
フルーティで、甘みのある日本酒など飲んだことが無かった私は衝撃を受けました。日本酒ってこんなに多様性があって、こんなにおいしいの?と。
そこから私の日本酒生活がスタートしました。
酒飲みの免罪符、「唎酒師資格」
初対面の人「週何くらいでお酒飲むの?」
私「え・・・ほぼ毎日・・・かな。」
初対面の人「お、お酒好きなんですね・・・・(この人、アル中?)」
日常よく繰り広げられる会話。
ほぼ毎日お酒を飲んでいるなんて、ちょっと聞こえが悪いですよね?
そこで私が思いついたのが、日本酒のソムリエと言われる「唎酒師」の資格を取得することでした。
4年前、普通のOLだった私は、唎酒師の資格を何かに活かそうとか、もっと日本酒に詳しくなりたい!といった類の志は一切なく、
資格があれば毎日酒を飲んでいても誰にも後ろ指をさされない、いわば「免罪符」のつもりで資格取得を決意しました。
たまたま英語もできたため、唎酒師を取った後に勢いで国際唎酒師も取得。国際も取ればちょっとハクがつくかな~、程度の理由です。
唎酒師ってすごい!!そんな思いを持たれている方も多いかと思いますが、私のような理由で唎酒師になる人もいるのです。
唎酒師を取得するには
唎酒師を目指す理由は個々で違いがあっても、取得方法は皆同じです。そして資格取得のためにはもちろん勉強が必要です。
唎酒師は、3か月の通信講座受講、または、集中講座受講+試験受験で取得できます。
試験合格率はほぼ100%なので不合格になる可能性は相当低いですが、私は絶対落ちたくなかったため試験の無い通信講座を選択。
受験を選択した知り合いからは、通信講座で数か月もコツコツ勉強するほうが大変、という声もあり、自分の向いている方法が選べるシステムとなっています。
ちなみに国際唎酒師はテキストや提出物などがすべて英語というだけで、内容は唎酒師と相違ありません。
テキストでは日本酒の成り立ちなどの歴史から、食べ物とのペアリング、ブランディングの方法まで、様々なことが学べます。
軽い気持ちで決意した資格取得でしたが、やはり日本酒が好きなので勉強も苦になりませんでした。
作業工程を学ぶことで作り手さんにも想いを馳せたり、普段飲む日本酒をより一層楽しく、そしてより深く味わえるようになりました。
ウンチク日本酒オヤジを、「私、実は唎酒師なんです♡」の一言で撃退できるという素晴らしい副産物までゲットできました!
唎酒師はちょっとハードル高いな(お金も高い。)という方は、唎酒師よりも難易度の低めな「日本酒検定」や、講義を受けただけで取得できる「日本酒ナビゲーター」など、
日本酒に関する資格はたくさんありますので、参考にしてみてください。
楽しく飲むのが一番♪
唎酒師ではなくてもお酒に詳しい人はいるし、唎酒師でお酒が苦手な人もいます。
お酒は楽しく飲むのが一番!!決して資格取得を推奨しているわけではありません。
ただ、私は唎酒師になったことにより、日本酒がさらに好きになり、日本酒のミスコンに出場(10万円の日本酒の景品目当て)したりと、私の人生は明らかに以前とは違うものとなりました。
まさしく、お酒無しでは語れない人生です。
ただの日本酒好きから一歩踏み出してみたら、世界がすこーし広がるかもしれません。
みなさん、一緒に日本酒を楽しみましょう!