銀座の真ん中で泥んこに!『白鶴 銀座 天空農園』令和1BY田植えが完了
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銀座に東京本社ビルを持つ白鶴酒造は、「銀座から日本酒文化の情報発信をしたい」という想いのもと、2007年に『白鶴 銀座 天空農園』プロジェクトをスタートさせた。以降、屋上緑化の推進と食育(田植え、稲刈り体験)の貴重な場となっており、さらに2013年からはその収穫された米だけを使って『天空農園の酒』を限定醸造している。そして今年もまた、次の冬に仕込み2020年リリースされる酒の原材料となる「白鶴錦」の田植えがおこなわれた。
- ◇日時:2019 年6月8日(土)10時~11時30分(受付:9:30~)
- ◇場所:白鶴酒造株式会社 東京支社 7F
- 東京都中央区銀座5丁目12番5号
屋上にある田んぼに行く前に、まずは室内でレセプションがおこなわれる。東京支社長 中尾嘉彦さんの挨拶の後、白鶴銀座天空農園 チームリーダー 髙尾翔太さんからこの会の趣旨や想い、歴史や白鶴錦の特徴などの話があったのち、田植えの手順についての説明がされた。
この日は、応募197人のなかから選ばれた44人、そして「九段日本文化研究所日本語学院」の生徒と、交換留学制度を利用して「日本大学日本語講座」に参加している学生たち、そして2019 Miss SAKE Japan(ミス日本酒)の春田 早重さんが参加した。
屋上に所狭しと造作された特別仕様の田んぼに交代で入り、白鶴社員が持つヒモを目安にして横一列まっすぐに稲が植えられていった。田んぼに足を踏み入れたことのない人も中にはおり、ぬかるんだ土の感触に歓声が起こる。
通常の田んぼは60cmほどの深さがあるが、天空農園はルーフソイルという土を使った特別仕様のため10~15cmほどの深さしかなく、足元を取られて転ぶ心配も少ない。世界中から集まった優秀な留学生たちだが、この時ばかりはまるで子どものようにはしゃぎ、非日常体験を心から楽しんでいる様子だった。
留学生とミス日本酒の春田さんは、2019年の記念として別途それぞれの木樽に稲を植えた。この樽で育った稲ももちろん、余すことなく来年リリースされる酒の原料の一部となる。
最後はふたたびフロアに戻り、前回の「銀座天空農園の酒」をみんなでテイスティングをした。今自分たちが植えた稲が来年のこの酒の原料になるのかと聞くと、美味しさもひとしおだ。留学生たちも「とても美味しい」「クリアな味わいだ」と満足そうに、日本酒を楽しんでいた。
今回植えられた稲は、チームリーダー 髙尾さんと西武造園の藤代あゆ美さんによって管理され、秋の収穫を待つ。2020年初夏、彼らの想いが詰まった「銀座 天空農園の酒」がリリースするのが待ち遠しい。