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着物とおなじで「一期一会」が魅力/着付け講師・SAKI【みんなの日本酒】

掲載

着物とおなじで「一期一会」が魅力

SAKI(さき)

職業:着付け講師

誕生日:10月8日

おうち:岡山市

出身:香川県

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日本酒のDNA~好きになったきっかけ

大学のゼミの飲み会で飲んで記憶をなくして以来、「もう日本酒は飲まないぞ!」と心に決めていました。その夜の記憶がまったくないのが、本当にこわくて。

家族のなかで、唯一お義父さんだけが日本酒好きでした。だから2年前に若くして亡くなったときにも、親族のなかで「あれは日本酒を飲みすぎたせいだ」って言われるくらい、「日本酒=悪」というイメージのなか過ごしていたことも日本酒を避けていた原因のひとつかもしれません。

やがて、「普段から気軽に着物をきてみたいな」と興味がわいて、着物学校に通い始めました。今では、ちょっとお出かけするオシャレ着っていうと洋服がないくらいいつも着物を着ています。着物つながりのお友だちで日本酒好きな人がいて、ある時「水みたいなものだから飲もうよ!」という豪快なお誘いをいただいて(笑)

結局付き合いで飲んだけど、わたしにはあの日のトラウマがあったから、「こんなに飲んだら帰れないかも」と内心ハラハラしていました。でも実際には、全然酔わなかった。「チャンポンせずに、日本酒だけ飲んでたら大丈夫なのかな?」と経験を乗り越えた瞬間でした。

その後、2019年の夏に夏季限定の「松竹梅 白壁蔵 澪 <WHITE>スパークリング」を飲んで、甘くて、飲みやすくて、おいしい!って感動してハマってしまって、amazonで大人買い!

それならば次は・・・と買ったのが「にごり酒 五郎八」。いまだに山廃仕込みで苦手なお酒もあったりしますけど、もともと麹の甘酒が好きだったことを考えると、日本酒好きになる素養はあったのかもしれません。お店でちょっとずついろいろなお酒を楽しむのが好きです。でもコロナの影響で外出自粛になり、以前より家で飲む機会も増えました。着物と一緒で「一期一会」の出会い、というものがあるから日本酒は好きです

おうちの日本酒

わたしだけが日本酒を飲むので、冷蔵庫には開封済みで飲みきっていない日本酒が5本あります。四合瓶でも飲みきれずに、ついつい溜めちゃう。冬場は、家で燗酒も楽しみます。

お酒が飲みたくなる風景

ベランダの杉玉

杉玉が好きすぎて買いました!外で飲むときにも、写真に収めたいから杉玉が掲げられたお店で飲みたいくらいです。これは元大工さんが制作してメルカリで販売していた物を購入しました。

日本酒のおとも

若手作家さんのぐいのみ

焼き物に興味を持ち始めたころ、ヤフオクなんかで探していたけど高価なものも多いから二の足を踏んでいました。そんなとき、お友だちのお花屋さんから「うちの店で、わたしの後輩が作陶展をやるから見に来てね」と言われ、行ったら割と手ごろなぐい飲みがあったから購入。以来若手の作家さんをチェックして、コツコツと少しずつ集めています。信楽の山田浩之さんは日本酒好き。おすすめの日本酒情報を交換しています。それから、備前焼の市川透さんの作品も個性的でとても好きです。

死ぬ前にのみたいあなたの1

「にごり酒 五郎八※」

わたしが大好きな甘酒のようでいて、かつ濃い目のアルコールが入っていて嬉しいです(笑)

※区分としてはリキュールです。

あなたの愛用品

着物(お酒に合わせたコーディネート)

洋服は数えるほどしか持っていなくて、たとう紙にいれた着物は積み重ねると天井につくくらいあるんじゃないかなぁ。だから毎日着物を着ています。

最近は日本酒の銘柄にあわせたコーディネートに凝っています。テーマにあわせて、徹底的にこだわります。お酒のイメージで着物全体の色味、素材感、透けているのかいないのか、全体の印象をすっきりさせるのかコテコテにするのか。もし「松竹梅白壁蔵「澪」<WHITE>スパークリング」なら薄い水色の浴衣にするかな。

これから欲しいもの・やりたいこと

利き酒師の資格をとるべく勉強中です。人に、自信をもってお酒を勧められるようになりたいです。

<取材後記>

「ワンピースを着るように着物を」というテーマをかかげ、インスタグラムで着物のコーディネートを発信しているSAKIさん。わたしの記憶に残っているのは、「ファジアーノ岡山FC」のサッカー観戦をするときのコーディネート。「着物って自由でいいよ!こんな楽しみ方もあるよ!」と言われているようでした。

わたしのオンライン飲み会では播州一献 超辛」コーディネートや、「龍勢」コーディネートを披露してくれました。日本酒も着物も、ハードルを感じて敬遠する人が多いもの。このようにいろいろな角度でイキイキと楽しむ人が増えるといいなぁ!と思えます。それにしても日本酒嫌いを払拭してからのスピードが速い!凝り性!うちには杉玉はないよ(笑)SAKIさん、ありがとうございました。(関)

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ライター プロフィール

日本酒ライター 友美

関友美

日本酒ライター/コラムニスト/唎酒師/フリーランス女将/蔵人
「とっておきの1本をみつける感動を多くの人に」という想いのもと、日本酒の魅力を発信するさまざまな活動をおこなっています。 全国の酒蔵を巡り取材をしWebや雑誌への記事執筆、カルチャースクールのセミナーや講演、酒蔵での酒づくり、各地の酒場での女将業など、場所と手段を超えて日本酒のおいしさと、地域文化の魅力を伝えています。北海道出身。東京と兵庫の二拠点生活中。
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