日本酒好きなあなたに酔い情報をお届け

MENU

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

掲載

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

皆さんこんにちは、Reinaです。

酒蔵巡りが趣味の私!
今回は東京から新幹線で2時間、新潟県南魚沼市にある酒蔵、「青木酒造」をご紹介します。

青木酒造と聞くと耳馴染みが無いかもしれませんが、
醸している酒は「鶴齢」と「雪男」。
どちらもとても有名な日本酒なので、銘柄を聞くとご存知の方が多いのではないでしょうか?

鶴齢は「淡麗辛口」が多い新潟の酒の中で、酒米本来の旨みを残した「淡麗旨口」の酒造りを目指していて、私も大好きなお酒のひとつ!

青木酒造へは二度目の訪問となりますが、
今回は酒蔵見学もできるということでワクワクして向かいました~!

いざ新潟・南魚沼へ!

東京在住の身からすると、新潟県って旅行でしか行かないイメージがありますがいかがでしょう?
実は意外と日帰りでも苦は無い距離で、今回は日帰りで訪問!

東京駅からMAXときに乗り、1時間20分。越後湯沢駅で下車し、そこから車で酒蔵へ。

ちなみに越後湯沢駅から、青木酒造への行き方は…
車の場合:越後湯沢駅から約30分
電車の場合:JR越後湯沢駅からJR塩沢駅まで19分。塩沢駅下車、徒歩7分

駅から蔵までも徒歩10分圏内ととても近いので、電車もおススメです!
酒蔵で試飲などする場合は電車移動でどうぞ。

旧宿場町の三国街道塩沢宿

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

青木酒造のある地区は、三国街道塩沢宿という観光スポットです。
塩沢宿は江戸時代の宿場町で、
近年、「雪国の歴史と文化を活かすまちづくり」というコンセプトにより、美しいまちなみが蘇りました。

趣たっぷり、ついつい写真を撮りたくなってしまうこの美しい町の通りの名前は「牧之通り(ぼくしどおり)」。

「牧之通り」は、雪深い越後の生活を記した江戸時代の名著「北越雪譜(ほくえつせっぷ)」の著者・鈴木牧之(すずきぼくし 1770~1842年)生誕の地。
その名にちなんで名付けられました。

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

牧之通りに溶け込むこの素敵な建物!
東京から約2時間、青木酒造に到着です。

青木酒造と縁のある牧之

ここでちょっと歴史の話。

鈴木牧之は明和7年(1770年)塩沢に生まれた商人・随筆家で、青木酒造の現蔵元の先祖に当たる人物。
「鶴齢」という名も牧之が命名したと伝えられています。
その牧之が雪深い魚沼の暮らしを全国に伝えるために記した書物が『北越雪譜』。
雪国の風俗や方言、習慣や伝承にてついてなど、魚沼の暮らしの多様性と豊かさを綴った江戸末期のベストセラーです。

ちなみに「鶴齢」に次ぐ青木酒造の銘酒「雪男」も、
この『北越雪譜』に登場する毛むくじゃらの異獣がモデルになっています。

さて、歴史の話はこれくらいにして、酒蔵見学といきましょう!

酒蔵の中へ・・・

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

江戸情緒たっぷりの建物の中に入ると、試飲のできるスペースとお酒やグッズの直売所。
雪男グッズがたくさん買えますよー!
私は前回の訪問で前掛けを購入しました。

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

2回目の訪問となる今回は、直売所の奥にある酒蔵を特別に見学させてもらいました。
見学したのは3月中旬だったために、仕込み作業の真っ最中!
フル稼働している現場、楽しかったです!

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

▲洗米中

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

▲仕込み中の純米吟醸

そしてこちらは!
茶葉ではありません。なんと麹。

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

▲麹室

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

▲しぼり中の純米吟醸と、酒粕

しぼり真っ最中できたてほやほや、まだ瓶詰めされていない日本酒も味見させてもらいました。
うー、、なんと贅沢な体験・・・!美味しいに決まってます!

ラベリングのベルトコンベアも。
新潟限定販売の生酒がちょうどラベリングされていました!
このあと段ボールに詰められて出荷されるそう。

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

酒蔵から数分のところに、青木酒造の仕込み水の井戸があるのでこちらもぜひお立ち寄りください。

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

雪男の雪室

酒蔵見学のあとは、車で2,3分のところにある鶴齢の保管庫へ連れて行ってもらいました。
ここもなんとも立派!!

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

保管庫内はひんやりしていて、1年中同じ温度が保たれています。

そしてここの見どころは「雪室」!!
大きな雪男のシャッター。

そしてシャッターが開くと・・・

雪!!豪雪地帯だからこそできる自然の冷却装置。
日本酒造りが盛んになったのも頷けます。

酒蔵見学のあとは・・・

これにて酒蔵見学は終了。
遅めのランチは「らーめんヒグマ」で生姜醤油ラーメン!

なんとこのお店、ランチタイムは魚沼産のコシヒカリが無料で食べ放題!
ただし食べ残しは禁止です。
もともと濃い目のスープのため、味の濃さは調整可能。
薄目を注文しましたがそれでも濃い!でもその濃さが故、お米も止まらない。
生姜のうまみが最高で、ペロッと完食。
ごちそうさまでした。

帰りは絶対ここ、「ぽん酒館」!

皆さん、「越後湯沢」と聞くと何を想像しますか?
スキー、スノボ?

私は絶対「ぽん酒館」!!!

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

越後湯沢駅直結で、なんと新潟県内にある全蔵の酒を試飲できる最高のスポット「ぽん酒館」。
駅構内なので、年中無休というのがまた素晴らしい!

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

受付で500円を支払い、お猪口とメダル5枚を受け取ります。

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

そしてズラリと並んだ唎き酒マシーンからお好みの地酒を選ぶ!
種類によってメダルの必要枚数が異なりますが、最大5種類の日本酒が楽しめます。

昔は枡に塩を盛って、お酒を飲みながら塩を舐めていたそうで、
全国各地の塩が無料でつまめます。

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

▲様々な種類の塩

Reinaの酒蔵訪問記~新潟・青木酒造~

▲熱燗もできます

新幹線の時間まで15分ほどしかありませんでしたが、寄らないという判断はない!
ダッシュで5種試飲。
次回はもうちょっと余裕を持って来よう。

日帰りもできちゃう新潟

今回の青木酒造訪問で、新潟は東京から日帰りで行けるということが判明!
酒どころ新潟により近づけた気がして幸せな気分。

さー、次はどこの酒蔵へ行こうかな!

①らーめん ヒグマ 塩沢店
TEL:025-783-3822
住所:新潟県南魚沼市上一日市97
営業時間:11:00~20:00
定休日 :月曜日(月曜日祝日の場合営業。翌日休業)
駐車場:有

②ぽんしゅ館 越後湯沢驛店
TEL : 025-784-3758
住所:新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢2427-3(JR越後湯沢駅構内)
年中無休
営業時間:9:00〜19:00(L.O.18:45)

酒蔵レポート
日本全国酒蔵レポート/「来楽」茨木酒造(兵庫県明石市)

「来楽」茨木酒造(兵庫県明石市)

「来楽」をかもす茨木酒造は、1848年(嘉永元年)創業。今回お話しをうかがった茨木幹人(みきひと)さんで、9代目を数えます。
日本全国酒蔵レポート/「灘菊」灘菊酒造(兵庫県姫路市)

「灘菊」灘菊酒造(兵庫県姫路市)

「灘菊」「MISA33」「蔵人」をかもす灘菊酒造は、1910年(明治43年)に川石酒類(資)として創業。2010年に100周年を迎えました。
地元の米で、水で、人で、つくる酒「賀儀屋」の蔵訪問/成龍酒造

「賀儀屋」成龍酒造(愛媛県西条市)

蔵がある西条市は、愛媛県のなかでも南に位置をし、「うちぬき」がある水の都として有名な場所。石鎚山の伏流水が吹き出すことからこの土地の水は、”打ち抜き水”と呼ばれています。
中沢酒造株式会社(神奈川県足柄上郡)

中沢酒造株式会社(神奈川県足柄上郡)

神奈川の丹沢山系の麓、松田でお酒を醸していらっしゃる中澤酒造さんにお邪魔しました。
中沢酒造株式会社(神奈川県足柄上郡)

豊島屋酒造(東京都)

東京都東村山市にある【豊島屋酒造】さんにお邪魔しました。

ライター プロフィール

Reina

Reina

酒をこよなく愛し、唎酒師、国際唎酒師、調理師、着物講師の資格を持つ。 2017年、日本酒のミスコン「ミス蔵2017」でのグランプリ受賞をきっかけに、Instagramにて日本酒の魅力の発信を開始。 酒蔵巡りなどの日本酒旅行記事をWEBマガジンで執筆している。 好きな言葉は「乾杯」。東京在住だが、お酒があるなら日本、海外、神出鬼没。

Instagram