ニュージーランド発の日本酒「全黒」が日本初上陸!!
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ある日、Instagramを開いてみると、こんなメッセージが届いていました。
「ニュージーランド発の日本酒「全黒」の日本初上陸を記念してイベントを行います。ご興味おありですか?」
え、ニュージーランドで日本酒造ってるの?知らなかった、、、気になる!!!!
そして即「全黒 ニュージーランド」でググる。じょ、情報が少ない。。。
これはイベントに参加してレポートするしかない!
ということで、去る12月18日、全黒の日本上陸お披露目イベントに参加してきました!
「全黒」杜氏はなんとニュージーランド人
そもそもなぜニュージーランドで日本酒?という声が聞こえてきそうなので(正直私も思った)、
まずニュージーランドで酒造りが始まった背景についてご説明しましょう。
2015年、ニュージーランドのクイーンズタウンに日本酒の酒蔵が誕生しました。
杜氏はなんとニュージーランド人のデイビット・ジョール氏。
17歳で交換留学生として日本に来日して以来日本が大好きになったというデイビッドさん。
ニュージーランドに帰国後、日本酒の酒蔵が自国にないことに気づき、友人とともに酒蔵を創設します。
茨城県水戸市の吉久保酒造で杜氏としての修業を積み、酒造りに励んだ結果、ロンドンで開催されているSAKE Challenge ではなんと金賞を受賞。
そしてこの度、ついに日本へ逆輸入!
上陸のお披露目パーティが開かれることになったのです。
豪華なゲストの乾杯で試飲がスタート
お披露目パーティ会場は丸の内・新丸ビル5階にあるNZ料理のお店「Zealander」。
乾杯の音頭は、ラグビー日本代表チームの元キャプテンで、“初代外国人キャプテン”として、ラグビーW杯に出場したアンドリュー・マコーミック氏。
ラグビー、そして「全黒」という名前、もうお気づきの方もいらっしゃるでしょう。
「全黒」を英訳すると・・・「All Blacks」
そう、ニュージーランド代表のラグビーチームの名前なんです!!
イベント前日に気づいた私はひそかに興奮しました。
さて、乾杯のあとは試飲タイム。
杜氏のデイビッドさんが順番にお酒の説明をして、参加者も順に飲み進めていきます。
5種類ある全黒は全て純米酒。
サザンアルプスから流れ出るクイーンズタウンの純粋な水によって作られた日本酒です。
にごり酒や果実酒(プラム)などもあり幅広い!
イベントの中盤にはデイビッドさんが修業した吉久保酒造の吉久保博之氏がゲストとして登場。
現在は吉久保酒造からニュージーランドのデイビッドさんのもとへ杜氏が修業に行くなど、交流が続いているそうで、
全黒が日本とニュージーランドの架け橋となっているんだなぁ、と感じました。
ニュージーランド料理とのペアリング
日本酒とのペアリングのニュージーランド料理、何が振る舞われるんだろう?
出てきた料理は期待を上回るもので、そして私の好物ばかり!
見た目もかわいい前菜から始まり、
オイスター
そしてラムチョップ!!!
あっさりした料理にも、オイリーな料理にもどちらにも合う全黒。
食事も、お酒も、進みます。
まだまだ伸びしろのある日本酒
参加者の方々とお話ししたところ、
「1年前に飲んだ時よりかなり美味しくなっている!」
との声がたくさん聞こえてきました。
まだ創設してから3年ほどの若い酒蔵なので日々進化しているんです。
飲むたびに成長が感じられる、そんなお酒、楽しいと思いませんか?
全黒では、福岡の「寒北斗」、神奈川の「天青」とコラボし、ニュージーランドから日本へ持ち込んだ酵母で二蔵が仕込みを行うといった
新たな取り組みも始まっています。
まだまだ日本で全黒が飲める店舗は限られていますが、その話題性できっと見かける機会も増えるはず。
日本以外で日本酒が造られ、世界に広まっていくことは、うれしいことですね。
「全黒」、見かけた際はこの記事を思い出して、ぜひぜひ飲んでみてください。