SAKE CONPETITION2016授賞式 <後編>
掲載
前編からお伝えしているSAKE CONPETITION2016授賞式の模様です。
今回から新設された部門の発表となりました。
superpremium部門
この部門は、海外で日本酒を造っている蔵と、1800mlが15000円以上という高価格の日本酒が出品できます。最近は価格が高いお酒の販売数も増えているそうで、これだけ価格が高い商品の需要も十分にあるということなのでしょう。
このsuperpremium部門のトップに君臨したのは、なんと来福酒造。「来福 超精米 純米大吟醸」です。
「昨年は、舞台に上がった時のことを考えてダイエットをしたのですが、今年はきっと無理だろうと諦め、ダイエットを中止したら体型が戻ってしまいました。こんな事ならダイエットを続けていればよかった!」と会場の笑いをとった蔵元。
副賞はゲーテでの特集4ページ。取材日までにダイエットは行われるのでしょうか….。
第2位は、清水清三郎商店の「作 大智 大吟醸 滴取り」
第3位は、新澤醸造店の「残響 Super7」
という結果でした。
ダイナースクラブ若手奨励賞
三井住友銀行より、若手を応援しようという賞が設置。35歳以下の蔵元で最上位の蔵へ授与されます。
栄えある第1回目の受賞となったのは、純米酒部門で2位だった廣戸川を醸している松崎酒造店。
賞金が50万円というアナウンスに会場が沸き立ちます。
賞金はどうされますか?との質問に、「福島に戻って、先輩たちとお酒を呑みます!」と勢いよく答えていました。
JAL賞
ファーストクラスで提供されることになるJAL賞を受賞したのは、純米吟醸部門で1位になった仙台伊澤家勝山酒造でした。
JALの機内で「勝山」を呑んでもらえるのは嬉しい、と喜びを語る蔵元。
副賞のJALペアチケットは、「どこに行くかはじっくり考えます。」ということでした。
受賞蔵元コメント
純米酒部門の3位だった華鳩を醸している榎酒造。
今のお気持ちは?との問いに、「とにかく驚いている。」と仰っていました。まさか、と信じられなかったそうです。でも、とても嬉しいと素直に喜んでいました。
superpremium部門の2位だった作を醸している清水清三郎商店。
作は飲食店でも人気のお酒。狙って造ったんですか?と聞いてみました。
「高価格なお酒は造ろうと思っていました。そこに、今回からこのカテゴリーが出来ると聞き、出品しようと考えたのです。」
ということは、受賞するだろうと自信はあった?
「いやいや、上位に入るとは思っていませんでした。」とのことですが、高価格に見合った仕上がりになったのは言うまでもありません。
こうして各賞の受賞蔵が決まり、会場も盛り上がって終了しました。
どの蔵も酒造りに真摯に向き合っており、良いお酒を醸していることには変わりありませんが、受賞したのをきっかけに、更に上質で美味しいお酒が生まれることを楽しみにしていようと思います。