旭川「男山」酒蔵開放2018レポート 後編
掲載
2018年2月11日に行われた「男山」酒蔵開放2018レポート後編です。会場到着早々からさまざまなお酒を楽しんだ筆者は、次に「日本酒にぴったりなおちょこ」を見つけました。
短いながらも濃厚な時間を過ごした酒蔵開放、お酒以外の楽しみ方について紹介します。
「渓雪窯」のおちょこを購入
立ち並ぶテントの中で、日本酒・食べ物以外のものを見つけました。それがこちらの「渓雪窯」さんです。
日本酒を飲む器がちょうどほしかったので作品を見ていると、思わずひとめぼれしてしまったのがこちらです。
道東から旭川に向かう間にある「層雲峡」、私は昔からここが恐ろしく苦手でした。峠の中にあるひと気のない温泉街、林立するホテル。夏は深く濃すぎる緑が谷の奥深くまで続き、冬は寒さがより一層厳しく感じる雪景色。
この器を見たとき、私には層雲峡の深い色合いと輝く雪の美しさを映しているように見ました。あれほど苦手だったあの景色が、この器によって昇華されたような、そんな気さえ覚えたのです。一目で心を奪われる焼き物は初めてでしたので、とても感動しました。
「渓雪窯data」
〒070-0822旭川市旭岡2丁目8‐7
限定どら焼きもゲット!
さらに隣のテントでは、酒粕を利用した和菓子が販売されていました。吟醸まんじゅうも気になりましたが、私が購入したのはこちら。
パッケージを開封する瞬間に訪れる酒粕の香り!あんの色はほんのり白く、砂糖だけではない酒粕の甘みを感じます。大吟醸の酒粕を利用しているだけあって、2口、3口と食べすすめるとかすかに吟醸香を感じます。どら焼きの皮もふわふわで、酒好き・あんこ好きにはたまらないデザートです。
男山酒蔵開放の感想
初めての酒蔵開放で一番印象的だったのが、訪れている人々が心底このイベントを楽しんでいる、そのことがダイレクトに伝わってきたことです。行き交う人々の表情はみな晴れやかで、地元の方々に愛されている酒蔵であることがわかります。酒蔵のスタッフもみなさんとてもやさしく、敷地を出るその時まで気持ちよく過ごすことができました。ありがとうございました。
子どものはしゃぐ声に仲間同士で飲む男性の笑い声、時折寒い風が吹いても「なんのその」とお酒を楽しむ女性陣。会場を包む多くの人のやさしさが胸に響き、自宅についても心地よい余韻が残りました。
道内在住の皆さんはもちろん、本州の皆さんもぜひ「動物園だけではない旭川」を楽しみに、2019年の男山酒蔵開放へと足を運んでみてはいかがでしょうか。
男山株式会社data
〒079-8412
北海道旭川市永山2条7丁目1番33号
http://www.otokoyama.com/