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ベトナム・ホーチミン。この地で日本酒は呑めるのだろうか?

掲載

 

 

こんにちは。友美です。

先日ベトナム・ホーチミンシティを訪れました。

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(今年5月に新しくなったホーチミン像)

 

平均気温30℃、平均湿度75%の熱帯性気候

「ここで日本酒は呑めるのだろうか?」わたしが見てきた内容をお伝えします!

ホーチミン像

答え:呑めます

ホーチミンの中心、レタントン通りには日本人街もあり

日本食材スーパー、ファミリーマートにイオン、

居酒屋・うなぎ屋などの日本食店、カラオケにラーメン。

日本人が不自由なく暮らせる環境が整っており、

もちろんそこで、日本酒が買えるし、呑むことができます。

(郊外のスーパーCOOPでも購入可能)

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日本の日本酒はとっても高価なもの

あることはあるんだけど、

輸入品のため日本で買う2~3倍の値段がついてしまうのがネック。

 

例えば【上善如水 純米大吟醸 300ml】

日本だと、900円前後。

ベトナムのファミリーマートで買うと、2,700円前後になってしまいます。

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それでも駐在のぼくは、日本酒がのみたい!

そもそも日本酒なんてのみたくなるんだろうか?

気候に合うんだろうか?という疑問。

暑い国で、口にまったり残る日本酒を欲するのか?

私は疑問で仕方ありませんでした。

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しばらく滞在してみて分かったこと。

室内はエアコンが、それはもうガンッッガンに効いている。

タクシーも店も、東京のそれと比較にならないほど・・・寒い!!!!

あれ?ついこの間まで電力供給で困っていた国よね?!

室内にいれば熱帯気候は関係ない。滞在が長期になればなるほど、

「味噌汁で胃を温めたい」「刺し身だって食べたい」

そして「日本酒も呑みたい!」のです。

納得。

 

しかし

屋台で地元の人がのむのは、ビール。60円も出せば生ビールが飲めます。

それなのに、八海山の純米吟醸がガラスケースに入って2万円で売っている。

え。誰が買うの?

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富裕層の日本酒ブーム

日本の70年代高度経済成長期さながらの、現在のベトナム。

そこで富を築いた富裕層が、在越日本人に加えて、高価な日本酒を買っている模様。

 

ベトナム産の日本酒”越の一”

さて、実はベトナムで造られている日本酒があります。

フエ市にある、HUE FOODS COMPANY(フエフーズカンパニー)という蔵。

ここで、日本のジャポニカ米ではなく、現地で造るインディカ米を使用し、
100%ベトナム産の日本酒を製造しています。

国内で生産されているので関税はかからず、
純米吟醸「越の一(えつのはじめ)」が一升瓶で1300円程度。

「これなら手に取りやすい!」と在越者の強い味方となったこと、

そして、ベトナム人向けに説明書きを加えるなどの工夫が功を奏して、国内で製造量の80%を消費。
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日本酒「越の一」「嬢薫」のほかには焼酎、梅酒も造られています。

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肝心のお味は・・・

香りも少なくアルコールの主張を感じさせ、スッキリとして、ベトナム料理にも合いそう。

日本に持ち帰って比べるのはオススメしませんが、現地でこの存在はありがたいですね!

 

 

先ほどお伝えした日本人街に、

11月23日ベトナム初の日本酒専門バー「Standing BAR日本酒で乾杯!」も開店予定。

 

今回こちらのバーへの取材を試みたのですが、

かなわなかったため、次回はきっとキャッチしてきますね☺

 

今後、ベトナム国の発展にともない、更なる日本酒への期待と需要の高まりを感じさせられました!

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友美

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ライター プロフィール

日本酒ライター 友美

関友美

日本酒ライター/コラムニスト/唎酒師/フリーランス女将/蔵人
「とっておきの1本をみつける感動を多くの人に」という想いのもと、日本酒の魅力を発信するさまざまな活動をおこなっています。 全国の酒蔵を巡り取材をしWebや雑誌への記事執筆、カルチャースクールのセミナーや講演、酒蔵での酒づくり、各地の酒場での女将業など、場所と手段を超えて日本酒のおいしさと、地域文化の魅力を伝えています。北海道出身。東京と兵庫の二拠点生活中。
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