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伊勢丹【SAKEマルシェ】に見た【日本酒の未来】とは?

掲載

2020/1/-1/22まで開催の伊勢丹新宿店【SAKEマルシェ】に伺ってきました!
大規模日本酒イベントと異なり、ワイン、ビールなどと並んで日本酒が入手できる同イベント。

日本酒マニアが集うものではないため、より多様化したニーズや、
洋酒とシェアを争う中で求められるところはココかなあ?とシロウトながらに感じる内容になっていたのでまとめてみました!

【おしゃれなカップ酒】が注目のマト!

フロアの方に所感を伺ったところ、数としては一番売れたというのが
珍しい「カップ酒特集」のコーナー!
とはいえ、コンビニやスーパーに揃う大手のものとは異なり、
酒蔵の生酒、大吟醸を含むおしゃれなカップ酒!
デザインも可愛くて気軽に持ち帰れるという意味では、
お一人様、宅飲み、多くは飲めない、まだ日本酒は好みがわからない・・・
海外から来ているから大きな瓶1本ではなく、少しずついろんなタイプをお土産にしたい・・・
などに対応できる【実はニーズにあっているのに少ない】製品なのかもしれません!
お酒の関税が高い海外では高額な日本酒を、よりリーズナブルに手頃な価格に落とし込む糸口にもなりそう!

【飲みやすい、甘め、しゅわしゅわ】などのモダンカテゴリ日本酒の台頭!

洋酒コーナーよりおしゃれで人が立ち止まっていたのが、
昨年渋谷エリアでの出店で注目となった【未来酒店】コーナー!
表題のカテゴリに絞った銘柄で出品されました。
同店はもともと、「知名度やスペックだけじゃない。コンセプトやストーリーで選んだ新しい SAKE セレクトショップを、東京に」
をコンセプトに、酒米や県ではなく、味のカテゴリで商品を分け、
好みに合わせた提案ができることで若者人気のあるお店。
辛口などのクラシックな日本酒から、日本酒つうに最近人気の銘柄まで、多数扱われている中でモダンカテゴリを出品されたようです。
同店でも20代女性などに人気のWAKAZE(※1)、HINEMOS(※2)などが並んでいました。
ボトルも【日本酒瓶の中ではラベルがおしゃれ】ではなく【瓶自体も色や形がおしゃれ】!
「え?これ日本酒だったの?実は日本酒は苦手で・・・」という方も立ち寄るほど。
洋酒コーナーよりも立ち止まる方が多く見受けられました。
さらに、これらの日本酒は、伝統製法に基づきながらも新たなコンセプトや
添加物とは異なる副原料とともに醸造するなどし
より日本酒の枠を超えた飲み方が可能になっている特性があります。
前記の「日本酒が苦手」だったはずの方も、試飲ののち「これなら!」と嬉しそうにチョイスされていました。

【老舗銘柄、蔵元の差別化による明確化】

BIOワインの世界的な流行で、原材料、産地、作り手とそのこだわりというのは大きな関心事項になりました。
またワインのメイン市場の一つであるヨーロッパでは歴史や文化的な側面への関心も非常に高い上に、食事とのペアリングを日常的に行う特性があります。
老舗蔵の酒は、その歴史、地域性などのバックボーンが明確であることから、
いわゆる日本酒好きには特に好まれてきました。
しかし、モダン日本酒や、グローバル市場への訴求にあたり、
【単に老舗で昔からある銘柄である】だけではいけないと
さらに、すべての原材料を地元産に変更、無農薬や減薬の酒米生産に自社で乗り出すなど、マーケティングを見直し、リブランディングしたり、さらにはブランドは変えずに新たな飲用シーンを提案したりと、
より【語れる酒】に変わり、より魅力を増しているように感じました。

日本酒がより国内外で普及し、食文化に定着するには、
【色々試せる】少量のカップ酒、【日本の文化歴史】を感じる古来からの日本酒、
【多様性に対応できる】モダン日本酒、どれも欠かせない要素ですよね

伊勢丹のSAKEマルシェは時勢を強く反映していたので
今後も開催時には訪問してみると面白いと思いました!

注釈※1 WAKAZE
フランスでの醸造開始がTV放送され一躍注目されましたが、
元々は日本の三軒茶屋に拠点をお持ちで、そちらでボタニカルSAKEを醸造されていてWBSなどで放送され話題になっていた同社。
伝統的な日本酒の技法でありながら、オーガニックな植物性副原料のみを加えて醸し、従来の日本酒と全く異なる味わいを可能とした【ボタニカルSAKE】は従来の日本酒にない味わいを広げ、若いファンを増やしているお酒でもあります。
公式サイトはこちら

注釈2
HINEMOSU
立ち上げ人自身の「日本酒は難しい用語が多く、銘柄も多く、足を踏み入れるブレーキになっているのかも?」と感じたという体験から【時間帯でオススメの日本酒を飲む】というシンプルなスタイルでプロジェクトを立ち上げたそう。
ボトルのおしゃれさだけでナナメに見てはいけません!
1789年創業の井上酒造にて、アルコール度数、味わい、全てが異なるお酒を、原材料も厳選し作られています!
SHICHIJI(7時:乾杯のスパークリング日本酒で低アルコール。甘やかでしゅわしゅわ、米と麹だけで作られる)からNIJI(2時:夜中に疲れて、キュッと引っ掛けたくなる、辛口)まで、多彩。
公式サイトはこちら

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ライター プロフィール

蒼蓮

蒼蓮

日本酒唎酒師、薬膳コーディネーター資格を持つ会社員兼webライター
子供を寝かしつけた後には、日本酒と仕込んだつまみを取り出しパソコンに向かう酒好きママライター。
好きなものは日本酒・台湾茶・ショコラ。
ハイクラスの宝石や食、スイーツ関係の業務経験から、話題の料理やスイーツと日本酒のマリアージュ情報に目がない。

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