医学生で国際利酒師の資格を持つ才媛 「2018 ミス日本酒」グランプリ・須藤亜紗実インタビュー
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日本酒と日本文化の魅力を国内外にPRする美意識と知性を持った女性を選ぶ「2018 ミス日本酒(Miss SAKE)」のグランプリに、神奈川県代表で慶應義塾大学医学部5年生の須藤亜紗実さんが輝きました。
須藤亜紗実さん
1年間で400件以上のイベントのオファーがある「ミス日本酒」。これまで世界15ヵ国26都市を巡り、日本酒・日本文化に関わるイベントに出演、海外で行われているイベント内に日本酒ブースの設置、海外における日本酒・日本文化の情報の収集と周知に努めています。
左から「2018 ミス日本酒 準グランプリ」児玉アメリ彩さん、「2018 ミス日本酒 グランプリ」須藤亜紗実さん、門川大作京都市長、「2018 ミス日本酒 準グランプリ」堀井雅世さん
元々日本酒が大好きで、日本酒唎酒師と国際唎酒師、さらにはソムリエの資格も持つ須藤さん。初めて蔵元見学をした際に蔵人の熱意に胸を打たれ、日本酒の魅力を世界に伝えていきたいと思ったことがミス日本酒への応募に繋がっています。
グランプリ発表後、「何よりも驚きと喜びの気持ちが大きいです」と周囲への感謝を第一としながらも、「これまでのミス日本酒の皆様が築いてきたものを受け継ぎ、飛躍して新しい日本酒の未来の作り手となりたい」と抱負を語った須藤さんにインタビューをしました。
最終選考会でスピーチをする須藤さん
ーーグランプリ受賞おめでとうございます。「ミス日本酒」に応募する前、実際に日本女性のための教養講座「ナデシコプログラム」に参加し、グランプリに輝いた今とでは、「ミス日本酒」に対してイメージは変わりましたか?
須藤 ありがとうございます。そうですね、ナデシコプログラムを受講する前までは、日本酒と日本文化の魅力を国内外に届けるアンバサダーということで、かなり華やかなイメージが強かったです。
けれども実際に活動している歴代のグランプリの方というのは、自分で色んな事ができるスキルを身につけています。周りのサポートだけで世界で活躍するのではなく、その方の知性や教養がしっかりあったうえでのアンバサダーだというのを初めて知りました。
日本の文化ですとか伝統をしっかり身につけることが重要で、そうでないと発信できないことをすごく実感しています。
「2017 ミス日本酒」の田中梨乃さんがグランプリ受賞を祝福
ーー歴代のミス日本酒と須藤さんの持ち味、活かしていきたいことはなんでしょうか?
須藤 私自身が医学部の学生をしているということで、歴代の方とはそこが少し違うのかなと思っています。健康面でのアプローチ、医学的なアプローチ、化学的なアプローチをされてきた方はあまりいないかなと思っていまして、そういうことが活かせたらなと思っています。
ーー振袖の着付けや和髪の結い方、華道、お手紙の書き方、さらにはSNS講座など幅広く学べる「ナデシコプログラム」の中で印象に残っている講義はありますか?
須藤 本当に全て印象に残っていて、どれか一つというのを選ぶ事ができないくらいかなり色んなことを学ばせていただきました。
【2017 ミス日本酒 田中梨乃】【2018 ミス日本酒須藤亜紗実】
ーー最後に、日本酒に関することで今すぐやりたいと思っていることはありますか?
須藤 今すぐという話ではないかもしれませんが、ミス日本酒の存在をもっと多くの方に知っていただきたいです。FacebookやTwitter、Instagramなどのツールも使って色んな方にミス日本酒のことを知っていただき、日本酒のことも知っていただけたらなと思っています。地道な活動とSNSを活用していきたいです。
外務省、農林水産省、経済産業省、国税庁、観光庁、日本酒造組合中央会などの後援を受け、日本酒啓発や地域振興の活動を行う「ミス日本酒」。アンバサダーとしての発信力が求められる中、「2018 ミス日本酒」として須藤さんがどのようなアプローチをしていくのか楽しみです。