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静岡の美酒勢ぞろい!第25回志太平野美酒物語2017

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静岡の豪華な地酒が一度に勢ぞろいする年に一度の大イベントが、静岡市の葵タワーのグランディエールブケトーカイにて開かれました。
その質の良さで毎年大人気!チケットもすぐ完売となるこちらのイベントに、幸運にも参加することができました。今回はその様子の一部をご紹介します。

静岡の美酒勢ぞろい!第25回志太平野美酒物語2017

今年で25周年を迎える恒例の「志太平野美酒物語」、県内外の約450人が贅沢な静岡の美酒の飲み比べを堪能しました。
蔵元は焼津市の磯自慢酒造、島田市の大村屋酒造場、藤枝市の志太泉酒造、杉井酒造、初亀醸造、青島酒造の志田6蔵といわれる自慢の6社。
実行委員長の橋本謹嗣初亀醸造社長から「最高の日本酒が醸される地域として国内外に認知されるよう頑張っていく」とはじめのあいさつがあり、各酒造会社のはっぴ姿が勢ぞろい!
また藤枝税務署長時代に提案した古谷雅彦・内閣審議官は「世界に知られる酒になって頭が下がる思い。地元でずっと飲まれるように地元を大事にしてほしい」とあいさつされ、国が誇る静岡の酒のイベントを応援。熱気と気力溢れる会場の幕開けとなりました。

静岡の志太地区はまさに日本酒の銘醸テロワール

静岡の志太地区はまさに日本酒の銘醸テロワール

フランスの高級ワインの銘醸地としてのテロワールが存在する様に、日本酒にもそんなテロワールがあるとしたら、静岡の日本酒のテロワールはまさに今回のイベントを代表する「志太平野」と呼ばれる地域です。
志太平野は静岡の中部、大井川から扇状地として平野が広がる米の栽培にも適した土地というのは、意外に知られていません。
また大井川をはさんだ牧ノ原台地では茶の栽培も盛ん、銘酒だけでなく数々の銘茶も生み出しています。

まずは藤枝を代表する青島酒造の「喜久酔」から。テーブルにおかれた仕込み水が日本酒のイベントならでは。自然に恵まれた水処でもある静岡の酒造会社が誇る仕込み水で喉を潤します。喉にすんなりと溶け込み、はじめの一杯の喜久酔・大吟醸は、仕込み水のごとく喉にスッキリと染みわたりました。

はじめのオードブルは旬のさざえ、そして新生姜、もろ味噌はまさに日本酒の定番つまみ、どれもあわないわけがない!日本酒のために計算されたオードブル、この後にからすみや、鮭のグリル、ヒレ肉など順に運ばれ、単なる日本酒のイベントとは思えないそのコース料理のメニューでした。

志太平野をけん引していく勢いのある藤枝の酒蔵

藤枝が誇る志太泉酒造からは、イベント先取りの酒、女子ウケしそうな「シダ・シードル」が登場しました。初お目見えの酒でブースに並ぶ人続出。シードルはリンゴを使用した発泡酒としてフランスで有名ですが、その日本酒版。これは絶対流行りそうです。リンゴと日本酒、乳酸の香りとともにあわないわけがない!

洞爺湖サミット主要国首脳会議の乾杯酒となった「磯自慢」が一度に勢ぞろい

また静岡の地元民が別格のように愛する酒が焼津の磯自慢酒造の「磯自慢」。もちろんどの酒蔵も比較しようのないくらいの味わい、それぞれに個性があるのですが、華やかな吟醸香は甘く、白ワインでいえばまるでブルゴーニュのピュリニーモンラッシェのように辛口スッキリなのにエレガントといった印象でしょうか。
こちらのブースでしか飲めない磯自慢はすぐになくなってしまいました。

洞爺湖サミット主要国首脳会議の乾杯酒となった「磯自慢」が一度に勢ぞろい

美酒物語イベントを支えた杉井酒造の「杉錦」

またこちらのイベントを陰の力で支えた藤枝の杉井酒造、こちらのブースではむかしながらの熱燗もふるまわれました。創業天保13年という歴史ある蔵元、東海道五十三次の宿場も多かった藤枝は、歴史ある蔵元も多いのです。
濃厚で旨みのある酒の味を堪能できました。

季節の限定酒がすぐに完売の初亀酒造

季節の限定酒がすぐに完売の初亀酒造

こちらの「初亀」の橋本謹嗣社長は「ワインのブルゴーニュ(仏)のように、日本酒といえば志太と認知されるようにがんばっていきたい」と意気込みを語っていました。初亀醸造、実は20年にもわたり静岡の吟醸酒造りに貢献してきました。初亀のもつ独特の吟醸香にファンが多いのです。

島田の大村屋酒造ブランド若竹の鬼をも殺す強い酒「鬼ころし」

島田の大村屋酒造ブランド若竹の鬼をも殺す強い酒「鬼ころし」

そして志太平野美酒物語の最後の酒は、大村屋酒造の鬼ころしです。東海道の要所でもあった島田、大村屋酒造の浮世絵の女性で有名な「おんな泣かせ」も注目された味ですが、こちらは別ブランド若竹のコクと力強さのある純米鬼ころし、純米はこんなにインパクトのある酒だったのかとあらためて感じる、静岡の誇る純米の味でした。

これ以外にも紹介しきれないほどの味と酒がふるまわれました。
地元民が愛して止まない地元の酒の味が、一度に豪華にふるまわれる、こんな素敵なイベントはいつまでも続いてほしいと願うばかりです。
美味しい酒造りをする人々、それを支える人々、ともに感謝!
志太平野美酒の味は、静岡の東海道五十三次の時代の人々が支えた味でもあります。
人それぞれにもつ故郷、ぜひ地元の日本酒イベントに参加して、地元の酒の味を探求してみてくださいね。

ライター プロフィール

日本酒ライター harumiatami

harumiatami

東京都出身、静岡県伊豆在住のワインと日本酒大好き主婦です。
2016年度ソムリエ協会ワインエキスパート取得。
ワインコラム掲載中

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