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静岡に美酒あり!静岡の自然が生みだす美味なる日本酒の味とは

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静岡に美酒あり!静岡の自然が生みだす美味なる日本酒の味とは

灘の男酒、伏見の女酒という言葉があるように、代表的な日本酒のイメージとして思い浮かべるのは水どころの兵庫や京都、あるいは北国の米どころの銘酒、といった方も多いと思います。うまい日本酒づくりにかかせないのは、なんだかんだといっても良い水と米、その両方がなければ成り立ちません。
富士山と駿河湾、神奈川にも近い相模湾、伊豆の山々やたくさんの温泉に恵まれた東京に近いリゾートの静岡。実はそんな静岡県が、意外にも優れた美酒の多い県だということをご存知でしたでしょうか。

山梨より伊豆に住んで5年、さらに日本酒の素晴らしさを再発見したワインエキスパートが、静岡の自然が生みだす美酒とその味についてご案内いたします。

静岡の自然が静岡の銘酒をつくりあげる

静岡の地酒は大きくわけて三つの地域にわかれています。

1つ目は静岡西部、温暖な気候ながらも富士山や南アルプスからの伏流水に恵まれ、その水を活かし素晴らしい味を生みだす酒造りをしています。
静岡県産米で山田錦の改良をし、斬新でスッキリしたフルーティーな花の舞酒造の「花の舞」をはじめ、静岡の酒造好適米の「誉富士」を原料とした「開運」の純米吟醸など、魅力的な酒造りをしています。まさに静岡の酒の水どころといえます。

2つ目は静岡東部、静岡の酒造りとして歴史も古く、富士山麓に近い東部は軟水の特色を活かし、優しい味わい。さらに静岡にしかない静岡酵母を生みだした地域でもあります。高嶋酒造の「白隠正宗」は酒造好適米の誉富士と静岡酵母を使用し、富士宮の富士高砂酒造、富士市の「富士錦」、伊豆の銘水を活かした万代酒造、そのどれもが水の良さもさることながら、静岡酵母による蔵の技術で素晴らしい味わいの吟醸酒を生みだしています。まさに静岡の酵母どころといえます。

3つ目は静岡中部、大井川上流から海へ面して島田市、藤枝市と続くこの地域は東海道五十三次の宿場町の旅人が愛したブランド「若竹」、徳川時代からの名士が愛し、静岡酵母にこだわったモダンな酒ともいえる英君酒造の「英君」など、古くから洗練された地域でもあります。
また川根茶などの銘茶を生みだす地域もあり、銘茶あるところに上手い酒あり、そして実は上手い米もあったという、酒造好適米の誉富士を生みだしたのがこの地域なのです。誉富士は山田錦の人為的な突然変異によって生まれたそうですが、やはりこの地域の自然の気候が味方してくれなければ、成り立たなかったかもしれません。
銘醸ワインを生む畑が、複雑な地形と気候がからみあって素晴らしいブドウをうみだすように、静岡中部の自然環境が、まるでピンポイントのように酒を愛する人々を応援してくれたのかもしれませんね。まさに静岡の酒の米どころといえます。

静岡酵母が生み出す優れた酒

静岡のうまい水と米がそろえばあとは酒造りです。米がしてくれる崇高な味わいの元となる酵母づくり。しかしそれはそれ以上に崇高な志をもつ杜氏といわれる人々の努力あってこそものです。酵母はワイン同様、日本酒のフルーティーな香りと何とも言えない味わいを生みだす大切な役割をします。
ワインにはブドウによる違いもあり、いろいろな作用で香りが楽しめますが、日本酒の場合、原料はほとんど香りのないシンプルな水と米です。その重要な味わいの元の水と米にあった香りを生みだすのが酵母の役割といえましょう。
静岡の地酒の蔵元は早くも昭和61年からこの研究に取り組んでいました。
また日本酒づくりの優れた技術として、醸造アルコールの添加がありますが、その技術もなければ静岡酵母の素晴らしい酒は生みだせないのです。純米吟醸や吟醸酒はそれぞれに違ったフルーティーな香り、本醸造酒はすっきりと淡麗、大吟醸は華やかな香り、といった具合に酒の香りをワインのように楽しめる技術は、まさに日本酒界の先がけといえます。
ソムリエ協会会長の田崎真也氏が著書「新しい日本酒の味わい方」で静岡が吟醸天国であると書かれた所以がここにあります。

静岡に美酒あり!静岡の自然が生みだす美味なる日本酒の味とは

そこで今回は自宅より近い、静岡の地酒をはじめとした全国の銘酒専門店・丸屋酒店に伺い、丸屋酒店専務の大川さんおすすめの夏の酒、神沢川酒造の純米吟醸・正雪INTEGRATE EVOLUTIONⅡを頂きました。南部の名杜氏 山影純悦氏のお弟子さんの崎村勉氏責任醸造の、なかなかお目にかかれないお酒です。桜エビとシラスの産地である由比の神沢川酒造の正雪にあわせて、桜エビ揚げと卵焼きで一杯!
静岡酵母の純米吟醸のなせる味、スッキリとなめらかなコメの旨みがあらわれます。
この他にも、静岡には魅力的美味といえるたくさんの美酒が他にもあります。

静岡の地酒をはじめとした全国の銘酒専門店 
丸屋酒店

つつじまばゆい五月の後半に、志太平野美酒物語実行委員会が主催するイベント、志太平野美酒物語が静岡市のグランディエールブケトーカイで開催予定。静岡の中部地方の美酒が勢ぞろいします。
東京に近く静岡駅前好立地という事もあり、今年もすぐに完売でしたが幸運にもチケットを入手できました。
次回はそのイベントの様子をご紹介します!

酒蔵レポート
日本全国酒蔵レポート/「来楽」茨木酒造(兵庫県明石市)

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「来楽」をかもす茨木酒造は、1848年(嘉永元年)創業。今回お話しをうかがった茨木幹人(みきひと)さんで、9代目を数えます。

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「賀儀屋」成龍酒造(愛媛県西条市)

蔵がある西条市は、愛媛県のなかでも南に位置をし、「うちぬき」がある水の都として有名な場所。石鎚山の伏流水が吹き出すことからこの土地の水は、”打ち抜き水”と呼ばれています。

中沢酒造株式会社(神奈川県足柄上郡)

中沢酒造株式会社(神奈川県足柄上郡)

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中沢酒造株式会社(神奈川県足柄上郡)

豊島屋酒造(東京都)

東京都東村山市にある【豊島屋酒造】さんにお邪魔しました。

ライター プロフィール

日本酒ライター harumiatami

harumiatami

東京都出身、静岡県伊豆在住のワインと日本酒大好き主婦です。
2016年度ソムリエ協会ワインエキスパート取得。
ワインコラム掲載中

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