第3回 郷酒フェスタ for WOMEN 2016 立夏
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5月7日(土)に『第3回 郷酒フェスタ for WOMEN 2016 立夏』が開催された。今回は2部構成となっており、女性同伴であれば男性も入れる第1部と、完全女性のみの第2部と分かれおり、筆者は1部の方へ参加しましたので、その様子をお届けする。
MC:島田律子/漫才:にほんしゅ/音楽:小笠原育美(ピアノ)、赤羽拓真(パーカッション・和太鼓)/ゲスト:田中沙百合(2016ミス日本酒)/セミナー:上杉孝久(日本酒コンサルティング)
郷酒(さとざけ)フェスタは、日本地酒協同組合が新たな取り組みとして昨年から開催しており、3回目となる今回は「女性のための國酒の祭典 〜 あたらしいお酒の遊び方 〜」をテーマに、全国32蔵が参加していた。日本酒好きはもとより、日本酒を飲めない方でも楽しめられるように、投票で郷酒大賞を決めたり、美容にもいい酒粕を使用した料理を販売したり楽しい工夫が凝らしてあった。また、女性のためのイベントとあって、お猪口ではなく、お洒落にワイングラスで乾杯し、新たなお気に入りの日本酒と出会うため、あるいは普段飲まないお酒を飲むため、参加者は思い思いにお酒を堪能していた。
島田律子さんの落ち着いたMCのもと、利き酒師漫才コンビ「にほんしゅ」のネタやライブ演奏といった様々な催しを行い、会場を大いに盛り上げていた。今回は女性をターゲットとしたイベントということもあり、製造方法の話しよりもマリアージュ(付け合せ)について蔵元から多くのアドバイスを参加者が伺っていた様子が見られた。
今回振る舞われたお酒の種類は、日本酒だけでなく、焼酎やリキュールも出品されており、150種類以上の美味しいお酒が用意してあった。初めて日本酒を飲む方にも飲みやすいスパークリング系から、甘い香りとアルコール度数を感じさせないフレッシュな味わいである本家松浦酒造場の鳴門鯛-吟醸しぼりたて生原酒-(Alc:18.5度/日本酒度:+5)の生缶もあり、コアな日本酒ファンにも楽しめられるラインナップとなっていた。
鳴門鯛-吟醸しぼりたて生原酒-の生缶は、いつでも新鮮な状態で味わえるというコンセプトからアルミ缶へ封じており、アメリカでも“namacan”と呼ばれ、親しまれている。
また、リキュールも高木酒造のましろさんの はるか りきゅーる(Alc:8度)は、地元である高知県のみかん(柑橘はるか)果汁と地酒を使用し、みかんの爽やかな香りと、上品でさっぱりとした甘味でアルコールに弱い方でも飲みやすいリキュールであった。デザート酒としてもオススメの1本である。
そして、今回は4月14日に発生した熊本地震で被災した瑞鷹酒造も参加しており、多くの参加者に日本酒を振る舞っていた。瑞鷹酒造も、まだ復旧のめどが立っておらず、現在は酒を瓶詰めすることが出来ない状態だという。一時は今回の参加も危ぶまれていたが、主催者側も自粛ではなく、熊本のお酒を飲むことを復興活動として振る舞っていた。引き続き余震が活発で気を抜けない状態ではあるが、熊本市及び瑞鷹酒造の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げる。
※「郷酒(さとざけ)」とは「酒蔵のある都道府県内、または半径100キロ圏内で生産された米と水から造られた酒」であり、故郷の水、その水に育まれた米、原料。そして、故郷の人々と風土により醸された酒です。(引用:http://sakefesta.com/)