美味しい日本酒に必要なもの
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初めまして、日本酒ライターしのぶです。
近年、日本酒の人気が女性を中心に徐々に戻っており、嬉しく思う反面、男性のお酒離れが少し寂しく思います。一人でも多くの方に、日本酒のことを知ってもらい「今日は日本酒にしよう」と思って頂けるような記事を書いていきますので、どうぞよろしくお願い致します。
日本酒とワイン
日本酒好きだと、たまに質問される内容として「日本酒とワインってどう違うの?」って質問を受けたりします。同じ醸造酒なので似通っているところもありますが、皆さんご存知なように、「米」と「葡萄」といった原料の違いというのが全てなのですが、もう少し詳しく説明します。
ワインは土壌がいのち
葡萄には多くの糖が含まれていて、ワイン酵母と共に葡萄を発酵
させることより、ワインができます。葡萄には既に糖が入っているので、良い葡萄を作ることが美味しいワインには必要なのです。土壌に栄養がないと良い葡萄は育ちませんので、良いワインは栄養豊富な良い土壌からとなるのです。
日本酒はやっぱり日本が最適!?
一方、日本酒はというと、米や米麹も重要ですが、それと引けをとらない
くらい水も重要なのです。意外だった方もおられるかもしれませんが、日本酒を造る上で、ほとんどの工程に水が使われていることをご存知でしょうか。また、日本酒の80%は水というぐらい水が使われており、日本酒にとって水とは、切っても切れない縁なのです。美味しい日本酒を飲んだ時「水のように飲める」とは、良質な水があってこそのセリフとなるのですね。良質な水がある自然豊かな日本ならではのお酒が、日本酒となるわけです。
今回は日本酒とワインの違いを簡単に説明しました。
日本酒を選ぶとき、米の種類や歩合の他に、どんな水で作られたかも選択のポイントにしてみては如何でしょうか。