岩手・赤武酒造の「AKABU 純米」となすの揚げ浸し

晩酌

こんばんは!日本酒の魅力を探求する週末の楽しみ、日本酒おじさんです。全国各地の酒蔵から選りすぐりの一本を味わい、その魅力を皆さんにお届けしています。日本酒の奥深さと、それに合うおつまみのペアリングを一緒に楽しんでいきましょう!

さて、今回ご紹介するのは、岩手県盛岡市に位置する赤武酒造の「AKABU 純米」です。明治時代に創業した歴史ある酒蔵でありながら、東日本大震災からの再起という困難を乗り越え、若き蔵人たちが中心となって立ち上げた新ブランド「AKABU」。その名は、日本酒界に新たな風を吹き込み、多くの人々を魅了しています。

「AKABU 純米」のラベルに描かれた赤い兜は、力強さと情熱を象徴しているかのよう。精米歩合60%という数字は、米の旨味と洗練された味わいのバランスを追求した証です。

グラスに鼻を近づけると、まず感じるのは、熟した果実のような甘く華やかな香り。口に含むと、軽やかでフルーティーな味わいが広がり、その後に心地よい旨味が追いかけてきます。そして、最後に訪れるのは、キリッとした爽やかな余韻。火入れでありながら、これほどまでにフレッシュで奥深い味わいを実現していることに、蔵人の卓越した技術と情熱を感じずにはいられません。生酒であれば、さらにどのような表情を見せてくれるのか、期待に胸が膨らみます。

今宵の肴は、日本酒の繊細な味わいを引き立てる「なすの揚げ浸し」をご用意しました。油をたっぷりと吸い込み、とろけるように柔らかくなったなすは、口の中でじゅわっと旨味が広がります。一般的な揚げ浸しにはししとうが使われることが多いですが、我が家ではピーマンが定番。そして、揚げ浸しに添えるミニトマトも、この一皿に爽やかな酸味と彩りを添えてくれます。

「AKABU 純米」のフルーティーな甘みと、トマトの酸味が絶妙に調和し、口の中で至福のマリアージュが生まれます。冷酒で楽しんだ後は、燗酒にも挑戦してみました。温めることで、香りがより一層開き、軽快な味わいが際立ちます。ついつい飲みすぎてしまう、危険な組み合わせです。

「AKABU 純米」は、伝統と革新が見事に融合した、まさに新時代の日本酒と言っても過言ではありません。若き蔵人たちの情熱と技術が、この一本に凝縮されています。

日本酒の奥深さと、料理とのペアリングの楽しさを再発見させてくれた「AKABU 純米」でした。

次回の晩酌では、福島の酒蔵が醸す、個性豊かな日本酒をご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!

岩手の日本酒
六代目を中心に【赤武酒造の新しい歴史を創る】の合言葉で集まった若者たちが、時代に合う酒造りを理解し、岩手から情熱と愛情と根性で醸す酒を造りあげています。新しい時代に受け継がれる日本酒を目指して、日々進化する酒造りをおこなっております。
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