こんばんは!日本酒の魅力を探求する週末の楽しみ、日本酒おじさんです。全国各地の酒蔵から選りすぐりの一本を味わい、その魅力を皆さんにお届けしています。日本酒の奥深さと、それに合うおつまみのペアリングを一緒に楽しんでいきましょう!
さて、今回ご紹介するのは、福島県会津若松市にある老舗・末廣酒造の「猫魔の雫(ねこまのしずく) 純米吟醸無濾過生原酒」です。

末廣酒造は江戸時代末期、嘉永3年(1850年)創業という長い歴史を持ち、会津の地酒として古くから親しまれてきました。定番の「末廣」シリーズをはじめ、プレミアムラインの「玄宰(げんさい)」シリーズ、そして今回の「猫魔の雫」は、数量限定で出荷される無濾過生原酒。新鮮な味わいが特徴の一本です。
名前の「猫魔(ねこま)」は、福島県の会津と裏磐梯の間にそびえる猫魔ヶ岳に由来しており、神秘的な山の名にふさわしく、ラベルには愛らしい黒猫のイラストが描かれているのも印象的です。
スペックとしては、精米歩合60%、使用米は国産米、アルコール度数は15度。生原酒ながら、そこまで重たさを感じさせない軽快な飲み心地が魅力。
それでは、早速飲んでみます。
グラスに注ぐと、香りは控えめで落ち着いた印象。口に含むと、ほのかな果実のような甘みがふわっと広がります。生原酒ならではのパンチのあるアタックというよりは、やや控えめで上品。フレッシュでクリーンな味わいの中に、米の旨みがじんわりと感じられ、スーッと身体にしみわたっていきます。
単体でちびちび飲んでも満足感のあるお酒ですが、今回は春の食材と合わせて楽しみたい。
ということで、今回の肴は「春キャベツの塩昆布和え」と「子持ちししゃも(焼き)」をご用意。

春キャベツの柔らかな甘みとシャキシャキした食感、そこに塩昆布の旨味と塩気が加わったこの副菜は、猫魔の雫のフレッシュさと抜群に合います。あっさりしながらも味に奥行きがあり、日本酒の味を引き立てつつ、お互いを邪魔しない絶妙なペアリング。
もう一品の子持ちししゃもは、魚焼きグリルで香ばしく焼き上げました。ぷちぷちとした卵の食感、程よい塩気、そして焦げ目の香ばしさが日本酒をさらに進めてくれます。お好みでマヨネーズを少し添えても◎。脂のコクが加わって味に変化が生まれ、日本酒のスッキリ感がより際立ちます。
春のやさしい味わいの食材と、猫魔の雫の清らかさが調和して、口の中がとても心地よいハーモニーに包まれました。
福島には「飛露喜」や「冩樂」などの有名銘柄もありますが、末廣酒造のような老舗が丁寧に造る生酒にも大きな魅力があります。今後も、旬の食材と合わせながら、福島の酒をもっと深掘りしていきたいですね。
次回は宮城の日本酒で晩酌を楽しむ予定です。どんなお酒に出会えるのか、今から楽しみです!