【後編】日本酒美女が大集結!日本酒の美容&健康効果から女子ウケ日本酒、日本酒イベントを語り尽くす!
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奥から加藤さん、斉当さん、内野さん、高橋さん
日本酒美女たちが日本酒にハマったきっかけ
斉当:東京農大の醸造学科って、女子も多いんですか?
加藤:男女比は半々です。女子もやっぱり酒好きが多いですね〜!
津川:そんな加藤さんが日本酒にハマったきっかけは?
加藤さんの先輩たち。東京農大醸造学科がモデルの「もやしもん」に出てくる個性豊かな先輩やクラスメイトは、なかなかリアル?
加藤:「もやしもん」ってマンガ、ごぞんじですか?
高校生の時にあのマンガを読んで影響されて、実際にお酒が作りたくなって農大の醸造学科に進みました。
4人:ええ〜っ、マンガきっかけなんだ!?
斉当:私は6年前に神田の立呑み焼肉「六花界」で飲んだ日本酒がきっかけです。「日本酒って、こんなに飲みやすいんだ〜!」って思って、翌日も残らなかったんです。それで、以前に飲んだ日本酒の印象が100%覆されてしまって。
津川:最初に飲んだ日本酒の印象が良くなかったあまりに毛嫌いしてしまう方も多いようですけど、良い出会いをされましたね!
名酒センター主催”TOKYO SAKE COLLECTION In 増上寺”より。最近はイベントで日本酒に開眼する女性も多い様子
内野:私は日本酒とのご縁が重なったことがきっかけでした。
学生時代に経験したボラバイト(ボランティアとアルバイトが一緒になった短期就労。主に農業体験などが多い)先がたまたま酒米を作っている農家さんで。
その後20歳になって日本酒イベントのスタッフに参加して、全国の日本酒を目の当たりにした時にハマっちゃいました。
津川:原料の酒米の育成がハマる発端だったなんて、なかなか貴重ですよね。
名酒センター認定の上級資格〝酒徒名人〟たちと武者英三先生(左から2人目)。津川記者もここで酒徒名人資格を取得しました!
高橋:私のきっかけは「酒徒名人」資格をとった「名酒センター」での日本酒塾でした。
そもそも夫婦ともども酒好きなんですが、飲食業の旦那様とはなかなか時間帯が合わなくて。
たまの休みくらい二人で出来ることがしたいと思っていた矢先、「名酒センター」の日本酒塾を私がみつけて、夫婦で参加したんです。
津川:参加者で唯一の既婚者である高橋さんらしい、良いエピソードですね〜
高橋:参加後は、旦那の方が私よりハマっちゃいましたが(笑)
日本酒ならみんなでワイワイも、少人数でしっぽりもできる
津川:高橋さんのエピソードのように、日本酒好きな女性がきっかけとなって日本酒の知識が深まったり、輪が広がっていくのは理想的ですよね。
加藤:やっぱり日本酒は、家族とか友達とか恋人とか…大切な人と一緒に飲むともっと美味しいですからね!
4人:うん、うん
津川:なんだか恋バナっぽい雰囲気で、いい感じです(笑)
日本酒女子による活動が日本酒の輪を広げるきっかけに!?
内野:日本酒の美味しさを知っている人の輪を広めるためにも、入り口のハードルは低いほうがいいと思うんですよね。
津川:内野さんが7月26日に開催されるイベント〝SHU for Ladies〟には、そういった思いがこめられているのでしょうか?
内野:そうですね。〝SHU for Ladies〟のテーマは「女性目線」です。
日本酒ってまだまだ男性が飲むものというイメージが強くて、興味はあってもじっくり日本酒を楽しむ機会が少ないと思うんですよね。
今回のイベントでは、女性限定で気兼ねなく日本酒を楽しんでいただきたいと思っています。
お得な早割チケット(クラウドファンディング)はMakuake(〜6/29)で、前売りチケット (当日購入も可能)はPeatix(6/29〜7/26当日)で購入可能
内野:6月29 日までクラウドファンディングで支援者を募っているのですが、男性の支援者にも楽しんでいただけるよう、近藤酒造の「赤城山スパークリング」とオリジナル酒粕スイーツのセットや飲み比べ日本酒3本セット、A5ランクの神戸牛と藤井酒造の「龍勢」のセットなどを特典としてご用意しています。
津川:イベントのみどころを教えていただけますか。
内野: 日本酒をきっかけに美しくなるためのワークショップや、女性目線のスパークリング日本酒のラベルの投票を行います。投票によって決定したスパークリング日本酒は、後日販売予定です。日本酒カクテルの提供もあるので、日本酒初心者の方も楽しめると思いますよ!当日はイケメン蔵人もいらっしゃいます。
津川:イケメン!?ぜひ参加したいです!(笑)
花や美容やイケメンなど、多彩なコラボレーションが生み出せるのも、発想が柔軟な女性ならではかもしれませんね。
支援者を募りイベントや製品をリリースするクラウドファンディングは日本酒業界からも注目が集まっている
津川:斉当さんもちょっとユニークな日本酒会を開催されているとか。
斉当:書家を講師に招き、一本の日本酒を利き酒したイメージを書にしたためるワークショップを開催しています。
利き酒から感じたイメージを、自由に書にしたためるワークショップ参加者
斉当:書家の方はやっぱり日本酒好きの女性なのですが、書も発想もすごく柔らかくて。
例えば、こないだ開催した会では、その書家の女性は「いばっているんだけど家族には煙たがられている頑固オヤジ」というイメージを「柱」という一文字の書に落とし込んでいました。面白い発想ですよね。
津川:日本文化に関わりの深い日本酒は、ラベルは筆で描かれたものも多いですよね。しかし味のイメージを膨らませて書にするという点に新しさを感じます!体験型のワークショップという点も、参加しやすそうですね。
加藤さんはいかがでしょう。
加藤:学生って、なかなか学生以外の人と日本酒を楽しむ機会がないんです。それで、世代や性別の違いを越えた幅広い人たちで酒を楽しむ〝sakeganai!-酒と料理を楽しむ会〟というイベントを4月に開催しました。
大盛況だった〝sakeganai!-酒と料理を楽しむ会〟の様子。お決まりのsakeganai!ポーズで
津川記者のプロフィール写真も、加藤さんに撮影してもらったお気に入りの1枚
加藤:当日は空になった徳利をさかさにして覗き込むポーズで写真を撮り、「sakeganai!」というハッシュタグをつけてインスタグラムで公開しました。
津川:さすがインスタグラムフォロワー4000人!SNSとイベントをうまく連動させることで、若い人たちも日本酒に触れる機会が多くなりそうですよね!
高橋さんはいかがでしょうか?
高橋:日本酒の世界には、いろんな入り口があっていいと思うんですよね。
私や津川さんの所属する〝酒徒名人会〟は今後、幅広い世代や性別の方々と日本酒を楽しんだり、日本酒への知識を深めるイベントを行っていく予定です。
名酒センター主催”TOKYO SAKE COLLECTION In 増上寺”にて開催された、酒徒名人会による日本酒マッチングの様子
日本酒マッチングを通して多くの人々に日本酒の楽しさ、奥深さを伝えた
でも、多くの人たちで日本酒の素晴らしさを共感するためには、女性や初心者の方にも入りやすいようなイベントも大切だと思っているんです。
広くて楽しい日本酒の世界には、入り口もたくさんあった方がいいですよね。
4人:本当にそう!
津川:美容や健康効果、ラベルやイベントなど日本酒にハマるたくさんのキーポイントがあって、そこから多くの人に日本酒の美味しさ、日本酒文化の素晴らしさが伝わったら良いですよね!
左から加藤さん、斉当さん、内野さん、高橋さん、津川記者
発想力が豊かで思考が柔軟、そして好奇心とバイタリティに溢れた日本酒美女たちは、今後の日本酒業界の一翼をになう可能性を秘めているように感じました。
そのキーポイントを握る日本酒美女の皆さんの今後のご活躍に、これからも注目です!
【日本酒美女座談会 参加者プロフィール】
内野未来(うちのみき)
管理栄養士、フードコーディネーターを務める傍ら、浜松町の日本酒PRセンター「名酒センター」に勤務する。
名酒センターで発足した日本酒好きの女性で構成される〝ウイメンズ日本酒会〟会員。
女性限定の日本酒イベント〝SHU for Ladies 〜flower × SHU〜〟を7月26日に開催予定。イベント内では日本酒とフラワーコディネートのコラボレーションなどを企画。
■〝SHU for Ladies〟Facebook
■〝SHU for Ladies〟お得な早割チケット(クラウドファンディング)購入
※6月29日まで購入可能
■〝SHU for Ladies〟前売りチケット購入
(6月29日よりチケット販売開始予定 購入はイベント検索にて〝SHU for Ladies〟で検索)
※6/29〜7/26当日まで購入可能
http://peatix.com/search?l.ll=35.69%2C139.69&l.text=日本
加藤香苗(かとうかなえ)
東京農業大学醸造科学に在学中。日本酒の魅力を多くの人々と共有したいという思いから2015年4月26日、渋谷「sakeba」にて日本酒イベント〝sakeganai!-酒と料理を楽しむ会〟を開催。「sakeganai」をハッシュタグにつけ、酒飲みを撮影した写真を掲載しているインスタグラムのフォロワーは既に4000人を超える。
斉当明子(さいとうあきこ)
神田の立呑み焼肉「六花界」で日本酒の美味しさに目覚めて以来、
会社勤めの傍ら日本酒会やセミナーに参加している。勤勉な日本人だからこそ出来る日本酒文化を勉強中。
現在、利き酒で感じたイメージを書に認めるイベント〝Japanese culture 美と味〟
を主催している。
■「Japanese Culture 美&味 利き酒と書を愉しむ会」
高橋桂子(たかはしけいこ)
管理栄養士の傍ら、浜松町の日本酒PRセンター「名酒センター」にて開催される〝武者英三の日本酒〟を卒業。同日本酒塾発行の上級資格「酒徒名人」取得者。
2015年10月1日(日本酒の日)に正式発足予定の、酒徒名人資格取得者で主に構成される〝酒徒名人会〟の会長を務める。
津川苑葉(つがわそのは)
日本酒ライター、コラムニスト。
2015年11月、浜松町の日本酒PRセンター「名酒センター」にて開催の〝武者英三の日本酒塾〟にて「酒徒名人」資格を取得。〝酒徒名人会〟会員。
2015年4月よりOsakelistに記事を寄せるように。
日本酒と美容や健康との関係や日本酒女子の活動の広がりに興味を持ち、この度〝日本酒美女座談会〟を開催するに至る。
■津川苑葉 Osakelist過去の掲載記事
http://osakelist.com/writer02/toshimaya01
http://osakelist.com/writer02/toshimaya02
http://osakelist.com/writer02/sakemirai2015
http://osakelist.com/writer02/SAKE_BAR_KHAOSAN