【前編】日本酒美女が大集結!日本酒の美容&健康効果から女子ウケ日本酒、日本酒イベントを語り尽くす!
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左から加藤さん、斉当さん、内野さん、高橋さん、津川記者。取材日はなんと内野さんの誕生日でした!
日本酒美女が大集結
津川:私は日本酒好きの女性は、きれいでバイタリティに溢れている方が多いように感じています。その元気の秘訣は日本酒を飲んでいることにあるのではと思い、この座談会を企画させていただきました。
まずは日本酒の美容や健康効果の関係性についてお話をうかがわせてください!
加藤:私が日本酒美女なんておこがましいですが……
津川:今日お招きしたみなさんは津川が厳選した日本酒美女たちです。自信を持ってください!今回は企画者としての責任で、私も恥を忍びつつ自称させていただいていることですし……
4人:(苦笑)
本当に日本酒女子は美女が多い?
内野:でも、確かに日本酒を飲んだ翌日は皮脂が抑えられるというか。肌がすべすべになるような気がします。
高橋:色白な方も多いですよね。
4人:そうそう!
加藤:今日ご参加のみなさんは私より年上の方々だということはわかるんですが……年齢をお聞きして驚きました。
4人:うふふ……(含笑)
斉当:たしかに私の周囲の日本酒好きの女性が多いんですけど、肌がきれいで活動的な人が多いですね。
内野:お酒にあわせて食べる料理の違いも大きいのかもしれません。
加藤:たしかに、ワインだと結構脂っこいものと合わせることが多いですからね。
津川:日本酒は太りやすいといわれてきましたがそれは間違いで、最近の研究では高カロリーのつまみに原因があるということがわかっているようです。
というのも、そもそも酒自体のカロリーは、熱として発散されやすい性質のものらしいんですね。
日本酒と和食、そして日本女性との共通項は気品
加藤:あと、日本酒はそんなにガバガバと飲めないですしね。
内野:日本酒は和食にあわせてじっくり味わうって感じですよね。
そういう点に、日本女性の気品に通じるものを感じます。
4人:おお〜!
日本酒はなぜ美容と健康に良いのか?
和やかかつ、真剣に語り合う日本酒美女たち
津川:日本酒好きの女性って元気な方が多いように思いますが、どうしてなんでしょうか?
高橋:たしかに、あんまり疲れた印象がない方が多いかも。日本酒が発酵食品だからですかね?
津川:というと?
高橋:例えば同じ発酵食品のぬか漬けの乳酸菌がお腹の調子を整える効果があるように、日本酒も体に良い作用があるんです。もちろん量に気をつければ、ですけどね。
内野:もともと日本人の主食であるお米を発酵させたものなんだから、体に悪いはずがないですよね。
斉当:本当に昔の人の知恵って、すごいと思います!
醤油、味噌、ぬか漬け、日本酒などの発酵食品は、日本人の知恵の凝縮
津川:最近では麹ブームなんてのもありましたよね。
加藤:そもそも麹を使ってデンプンを糖分を分解してから、酵母で糖をアルコールに分解する2段階の製造行程が日本酒独特のものなんです。
ワインやビールだったら、ぶどうや麦汁の糖分と、素材そのものに付着している酵母や酵素だけで発酵させたものだけで発酵させますし。
顕微鏡もない時代にこんな高度な作り方を発見しただなんて…ロマンしか感じません!
4人:名言!(拍手)
日本酒美女たちが選んだ女子ウケ日本酒は?
津川:最近では女性の日本酒消費量が増え、酒蔵も女性向けの日本酒に力をいれていますよね。
そこで本日は日本酒美女の皆さんが思う女子ウケ日本酒をお持ちいただいたので、ご紹介いただけますか?
加藤:私は、アルバイト先の酒屋から女性に売れている2本を持ってきました!
石井酒造の「花あかり」と新澤醸造店の「ひと夏の恋」です。
やや辛口でほろ苦さを感じる味わいがまさに「ひと夏の恋」!?
加藤: 「ひと夏の恋」はさりげないラベルと、インパクトの強いネーミングがポイントですね。
「花あかり」はピンク色がきれいな発泡にごり酒で、インスタグラムに載せたら女性からの反響がとても大きかったんです。
斉藤:私は新政酒造の「亜麻猫(あまねこ)」を持ってきました。
以前、女子会を開催した時にすごく人気があって。
落ち着いたラベルもおしゃれだと思います。
内野:私は一ノ蔵の「すず音」を持ってきました。
発泡日本酒って、女性にも人気が高くてブームになってますよね。
「すず音」は今の発泡日本酒ブームの火付け役だと思うので。
日本盛新橋店でサーバーから汲んだ「しぼりたて生原酒」は、他では味わえないフレッシュ感
高橋:私は日本盛の生原酒、「純米吟醸原酒」、「吟醸生原酒」、「しぼりたて生原酒」の3種を。
昨年新橋に出来た日本盛の常設店で、蔵元直送の生原酒をサーバーから直接瓶詰めしたものです。
バラエティ豊かな女子ウケ日本酒たち
津川:では、飲み比べてみましょうか!
前:一ノ蔵「すず音」 後左:新政酒造「亜麻猫」 後右:新澤醸造店「ひと夏の恋」
加藤:「亜麻猫」、しっかりとした泡感ですね!
斉当:「すず音
は飲みやすくてすっと入っちゃうから、日本酒入門に良いかも?
内野:「ひと夏の恋」は意外なほど辛口でほろ苦さがあって……おもしろ〜い!
高橋:日本盛はそれぞれアルコール度数が違うんですが、どれもしっかり「日本酒飲んでる」って感じがします。
津川:「花あかり」のピンク色は天然の酵母の色、という点がヘルシー志向の強い女性にウケそうですね。
お持ちいただいた日本酒、それぞれポイントが違っていて、なんともバラエティ豊かです!
「オススメの1本」と聞かれたら……?
オススメの1本がその日によって違うのは、日本酒女子ならでは?
加藤:日本酒好きを自認していると、周りの方に「オススメの1本は?」とか聞かれますよね。アレ、結構困りませんか?
4人:あ〜、あるある!
津川:好きな味の傾向はありますけど、その時々でマイブームもありますし、気分によっても変わりますからね。
高橋:女性は、ホルモンバランスによって日々体調が変化しやすいんです。
だから、その日によって美味しく感じるお酒が変わるのが普通だと思いますよ。
4人:なるほど〜!
日本酒美女が集まれば、話題は尽きない
加藤:お燗にしたら味がガラリと変わることもありますしね。
内野:日本酒って、そういう点で幅広いというか、「こうじゃなきゃだめだ
っていう固定概念が本来はないもののような気がします。
斉当:たしかにそうですよね!
津川:女性はシュチュエーションや気分、その時の料理に合わせて選びたいという方が多いのかな、と感じるのですが。
その日の気分に合わせてラグジュアリーにも気楽にも飲めるのが日本酒の懐の深さ
4人:それはあるかも……
加藤:ワインってだいたい「このワインには煮込み料理が」みたいに、合わせるお料理の傾向が書いてありますよね。味も「熟したプラムのような」とか、印象が書かれていてイメージしやすいように思います。
津川:その時の雰囲気や気分、料理に合わせて選びたい女性にとって、どんな味で、何に合うのか一言でわかりやすく解説してある日本酒があれば助かりますよね。
ラベルも気になるけど、やっぱり……
蔵付き6号酵母使用、無添加にこだわる新政酒造「亜麻猫」
斉当:やっぱり、女性としては「ジャケ買い」もありだと思います。
内野:女性向けのキャラクター的なラベルとか、最近は多く見かけますよね。
加藤:でも、あんまり可愛すぎると「これをレジに持っていく私」に照れちゃって……
津川:シンプルなロゴで統一して、味によってラベルの色を変えると印象に残りやすくて良いかも。
斉当:色で感覚的に味がわかるのは、女性にウケるかもしれませんね。
高橋:昔はおしゃれなラベルに惹かれたけど、今は昔ながらの渋いラベルが気になります。
内野:それわかる〜!
高橋:かわいいラベルも、渋いラベルも両方ありだとは思いますけど……味が美味しければ。
4人:たしかに!
ひとくちに「女子ウケ」といっても、気になるポイントは人それぞれの様子。
ラベルでは味が視覚的、直感的にわかりやすいものや、ネーミングやラベルにインパクトがあって想像力をかきたてられやすいものが女性に受け入れられやすい傾向にあるようです。
とはいえ一番大事なのは、日本酒そのものの美味しさであることはいうまでもありません!
後編では日本酒美女たちが日本酒にハマったきっかけと、日本酒の輪を広めるための活動についてお話いただきます。
【日本酒美女座談会 参加者プロフィール】
内野未来(うちのみき)
管理栄養士、フードコーディネーターを務める傍ら、浜松町の日本酒PRセンター「名酒センター」に勤務する。
名酒センターで発足した日本酒好きの女性で構成される〝ウイメンズ日本酒会〟会員。
女性限定の日本酒イベント〝SHU for Ladies 〜flower × SHU〜〟を7月26日に開催予定。イベント内では日本酒とフラワーコディネートのコラボレーションなどを企画。
■〝SHU for Ladies〟Facebook
■〝SHU for Ladies〟お得な早割チケット(クラウドファンディング)購入
※6月29日まで購入可能
■〝SHU for Ladies〟前売りチケット購入
(6月29日よりチケット販売開始予定 購入はイベント検索にて〝SHU for Ladies〟で検索)
※6/29〜7/26当日まで購入可能
http://peatix.com/search?l.ll=35.69%2C139.69&l.text=日本
加藤香苗(かとうかなえ)
東京農業大学醸造科学に在学中。日本酒の魅力を多くの人々と共有したいという思いから2015年4月26日、渋谷「sakeba」にて日本酒イベント〝sakeganai!-酒と料理を楽しむ会〟を開催。「sakeganai」をハッシュタグにつけ、酒飲みを撮影した写真を掲載しているインスタグラムのフォロワーは既に4000人を超える。
斉当明子(さいとうあきこ)
神田の立呑み焼肉「六花界」で日本酒の美味しさに目覚めて以来、
会社勤めの傍ら日本酒会やセミナーに参加している。勤勉な日本人だからこそ出来る日本酒文化を勉強中。
現在、利き酒で感じたイメージを書に認めるイベント〝Japanese culture 美と味〟
を主催している。
■「Japanese Culture 美&味 利き酒と書を愉しむ会」
高橋桂子(たかはしけいこ)
管理栄養士の傍ら、浜松町の日本酒PRセンター「名酒センター」にて開催される〝武者英三の日本酒〟を卒業。同日本酒塾発行の上級資格「酒徒名人」取得者。
2015年10月1日(日本酒の日)に正式発足予定の、酒徒名人資格取得者で主に構成される〝酒徒名人会〟の会長を務める。
津川苑葉(つがわそのは)
日本酒ライター、コラムニスト。
2015年11月、浜松町の日本酒PRセンター「名酒センター」にて開催の〝武者英三の日本酒塾〟にて「酒徒名人」資格を取得。〝酒徒名人会〟会員。
2015年4月よりOsakelistに記事を寄せるように。
日本酒と美容や健康との関係や日本酒女子の活動の広がりに興味を持ち、この度〝日本酒美女座談会〟を開催するに至る。
■津川苑葉 Osakelist過去の掲載記事
http://osakelist.com/writer02/toshimaya01
http://osakelist.com/writer02/toshimaya02
http://osakelist.com/writer02/sakemirai2015
http://osakelist.com/writer02/SAKE_BAR_KHAOSAN